「中国株の暴落は証券業界としては前から予測して織り込み済みのことなので、さほど心配はしていません。今は調整局面だが、中国には13億人の人口があるので、いずれ盛り返すと思っています。それよりも心配なのは日本の政策。アベノミクスの恩恵を受けているのは大企業へ勤めている一部の人で、国民の9割はまだ恩恵を受けていない。国内でおカネを使わせるには、パチンコや競馬のように使う金額が青天井のような業種は厳しい。今は使用金額の上限が分かるものが受ける」と話すのは証券アナリスト。
パチンコやゲームセンターは同じ風俗営業種だが、いずれも勝ち負けを競うもので、7号と8号の違いは、勝敗の結果におカネが関わるかどうかだ。
遊んで終わりのゲームセンターに対して、パチンコは勝てばおカネになる。パチンコの強味は換金性があるところであることは誰もが認めるところだ。
逆な見方をすれば、換金がなくなれば、ゲームセンターと一緒になり一気に客はいなくなる、と業界人は考えている。
「パチンコは換金があるから面白い、というのはパチンコをやったことのある人の観点であって、本当に面白い遊びならリターンがなくてもやっていける。それが今はスマホゲームだ。新しい客を掴みたいのなら、そのぐらいの発想の転換が必要。ラウンドワンは1時間1500円ぐらいで色々なゲームを楽しむことができる。パチンコも1時間1000円で遊べるぐらいの発想が必要だが、そこには本当に面白いものでなければならない。ゲームより面白くないからパチンコをやらない。ゲームより面白いものを作ればいいだけのこと」(同)
簡単そうにさらりと言ってのける。
キーワードは1時間で使う金が決まっていることによる「安心感」がなければ、新規客を呼び込むのは難しい、ということだ。
そうなるとゲームセンターとの違いがなくなる。その辺を含めての発想の転換となる。
おりしも、警察は本来の遊技に戻すべく、MAX機、ART機規制で射幸性の高い機械を市場から排除にかかっている。
お客におカネを使わせないように、パチンコのベースを上げる指導も入った。
「パチンコ業界をちゃんと取り締まれない警察にカジノの取り締まりはできない。そんな烙印を押されないためにも警察は必死。カジノの監督官庁になるためにも、徹底的に指導するはずですから、甘く見たら大変なことになる。甘く見たところを潰すのが狙い」(一般誌記者)
カジノさえなければ、ここまで厳しくはなかった?

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