そのホールが会員管理で客の動向を分析している。
その地域では強い、といわれているホールではあるが、この1年間で1人当たりの来店回数の減少が顕著に表れている。
毎日来ていた人が2日に1回になったり、土日しか来ない人がいずれかの1回しか来なくなったり、と来店頻度が下がっている。
一番の理由はおカネが続かないことなのだが、会員管理のデータ分析から新たな発見もあった。
4円を打っていた人がおカネが続かなけなったために、1円に移行して久しいのだが、このホールの会員は4円から1円に流れることはなく、4円を打つ人は4円しか打たない。回数を減らしていることが分かった。
4円を打つ人はやはり換金が重視になる。元手はかかるが、換金した時に手応えのある金額が欲しい。1円はアホらしくて打てない。
稼働が下がっている原因は来店回数が顕著に減っていること。
そこで4円の稼働をどうやって上げるかが大命題となっている。
このホールは土日の稼働は、他の地域の土日以上に稼働が上がる。理由は公営ギャンブル場があるからだ。
どこのホールでもそうだが、土日の釘は平常よりも閉まる。特にこの地域は閉めても稼働は変わらなかったが、土日も釘を開ける方向で検討している。
地方は来店頻度が月2回だったものが1回に減るというよりも、そのままパチンコから足を洗う傾向もある。お客さんがいなくなった状態で釘を開けても遅い。まだ、お客さんがいるうちに釘を開けよう、ということだ。
「今はイベントでお客さんを呼び戻すことも出来ません。引退した人をどうしたら、もう一度ホールに戻ってきてもらうか、そのアイデアを考えなければならないのですが、具体策がありません」(ホール関係者)
若者を新規客にするんが困難なのなら、経験のある人を呼び戻す方が容易い。
「全日遊連が1年に1回、無料パチンコの日を決めて全国一斉で実施する。これぐらいのインパクトが必要。インパクトがあればテレビも取り上げてくれる。そのぐらいのことをやらなければ効果がないと思います」(業界アナリスト)
全国で足並みを揃えるとなると大変だろうが、大変だからこそインパクトもある。これを日曜日に実施することで、辞めた人だけでなく、新規客も足を運ぶ可能性もある。
妥協案で、県単位、単組単位という手もあるが、困難であればあるほど、1日無料開放することでの波及効果は計り知れない。

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