警察だって釘調整をしていることは昔から知っていた。ちょっと前までは何も言わなかったことを急に違法といい始めたのは、やはり理由がある。
警察関係者が私見と断った上でこう明かす。
「釘調整は利益コントロールのために行っていることぐらいは誰だって知っている。それをメーカー出荷時の釘に戻すためのメンテナンスと詭弁を使ったことが問題だった。まったくのお為ごかし。じゃあどこで利益を出しているのか、ちゃんと説明しろ、といいたい」
江戸の敵は長崎で討つ。まさに警察の常套手段であろう。
メンテナンス発言はきっかけであって、直接原因ではない。
「年がら年中規制を掛けられるということは、業界が悪いから。MAX機規制にしても連チャン規制を業界の方で自らやっていたら、規制を受けることもなかった。ライターの来店イベントもいつの間にか逸脱し始めた。機先を制して京都が全面禁止したが、こうやって業界が自主的に行動していたら、規制されることはなかった」(証券アナリスト)
釘の話に戻そう。
「福井県警は釘で独自の立ち入り調査を行うことを発表したように、県警も他府県の動きを見て、どこまで取り締まるかの探り合いをしている。まだ、半年間は猶予があるとのんびり構えている。今のうちに業界は襟を正さないといかんよ。釘がちゃんとできなかったら、次は3店方式に行く。2店方式が多いことはちゃんと把握しているよ。警察はパチンコ業界へ天下りするので業界を潰すことはない、といわれているが、最近は天下りを断る人も出てきている」(警察関係者)
半年間の猶予もすでに残り5カ月となった。様子見ではなく行動に移さなければならない。
釘を出荷時に戻すことは現実問題として、営業できないような釘をメーカーが作っている問題もある。
加えて警察は釘調整は違法と言い出した以上、釘帳などの釘調整を行っている物的証拠を押収された時、ホール側はどう説明できるのか?
釘帳を押収されても「これは○○○のためのもので、決して釘調整に関するものではありません」と言い切れるのか?
警察から突っ込まれないために、釘帳やゲージ表など釘調整に関する資料は、調整後にシュレッダーにかけて記録を残さないようにしているホールもある。
釘調整は何のために行うのか、業界の公式見解をまとめる必要がある。

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