パチンコ日報

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メーカー受難時代

「今期は勇気を持って機械予算を減らした」と宣言するのはホール専務。理由は収益が落ち込む中、新台効果に期待ができないことが分かってきたからだ。

こういうホールが増えるとその影響をもろに受けることになるのが下位メーカーだ。それが老舗パチンコメーカー2社の倒産という形で現れた。

このままホールの機械買い控えが続けば、倒産予備軍のメーカーが白旗を揚げるのは想像に難くない。倒産する前に買ってくれるところを探しているメーカーもあるぐらいだ。こんな日が来ることを誰が想像しただろうか。

こうなると、メーカーとして困るのが工場の稼働率だ。ラインを遊ばせるわけにも行かないが、受注がないことにはラインを動かすことはできない。そもそもメーカーは年間の販売計画の元に生産計画を立てている。

「今やホールとメーカーの立場がやっと逆転してきた感じですね。今まではメーカーが売ってやる、という態度の所もありましたが、今は完全に決定権はホールが握っていますからね」(販社社長)

ボックス買いは今や昔。

メーカーの営業マンはホールの島構成を観て、死んでいる島を判断して、そこに入れる機械を提案する営業に変わった。死に島をメーカー各社が奪い合うために、購買部と信頼関係を築くようにもなった。

機械が勝手に売れた時代は、営業マンは注文を断るためにいた、というのだから懐かしい話だ。

MAX機で隆盛したメーカーは、MAX機がなくなれば売れる機械もなくなってくる。

「メーカーの数は3社あればいい」(ホール部長)

極端かもしれないが、メーカーの数が多すぎるのは否めないが、2社ほど新規参入するメーカーもある。

いずれにしても工場がだぶついてくる。

「メーカーは企画・開発に傾注して、工場は共有するのではないでしょうか? そのタイミングがエコパチになる時。エコパチ対応で設備を一新する必要が出てくれば、下位メーカーは自前の工場を持てなくなるところだって出てくるでしょうから」(設備関係社長)

エコパチになると統一枠になるとかいわれているように、一つの工場で数社の機械を作っているかも知れない。

「裏の見えない部分の部品は全部共通化した方が絶対いい」(同)

メーカーからホールへ就職する人も少なくない、という。

メーカー受難時代は始まったばかりだ。


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