健全化推進機構の立ち入り検査が、釘問題に踏み込んだことを受け、業界内からも不安視する声が挙がる。
「警察が最終的に業界をどうしたいのかがまったく見えない。釘調整にしても今後一切できなくしたいのか。そのためのエコパチなのか。日工組の中でも未だにエコパチに反対しているメーカーもある、と聞く」(周辺業者)
パチンコ業界は自動車産業のように、すそ野が広い。メーカー、ホール、販社、関連設備業者、と業界で多くの雇用も生んでいる。パチンコ業界も一つの産業として成り立っているわけだから、本来なら国が守らなければならない。
しかし、警察庁が規制を強化して業界を縮小させる原因を作ってしまったのは、業界側にも責任の一端がある。
「規制のたびに裏道を探すのが得意なのがパチンコ業界の特徴ともいえます。まずは、裏道を探さない業界に姿勢を正すことが求められます」(経済アナリスト)
広告宣伝規制が強化された時、イベントが一切禁止になった。この時、芸能人やライターが来店する事実を告知する分には規制はかけられなかった。
抜け道として重宝されたのがライターの来店イベントだった。ライターが来店した日は設定が入っている、と思わせたり、事前にライターが動画で打っている台に設定が入っていることを匂わせたりしたことから、京都はライターイベントの全面禁止に踏み切った。
それ以上に国が産業として育成できなくなったのは、パチンコがミニギャンブルになってしまったことだ。等価、高価交換営業がそれを後押しした。
「脱税、送金、依存症、とマイナスイメージがあまりにも大きく、擁護することができなくなった。警察が釘調整にNOを突きつけたことも一般人も理解できる。釘を曲げてはいけないのなら、釘を一本も使わす、縦長の迷路の中を玉が走り、穴に入ったら玉が出るような機械を作るしかない」
パチンコは風俗営業にくくられ、性風俗と混同されがちになるが、赤線が禁止され、一気にしぼんだが、ソープランドという形で生き残っている。つまり、なくなることはないが下げ止まったところで生きながらえている。
「自動車は将来的には自動運転の技術が確立されるように未来がある。パチンコ業界の専門家が10年後の夢を語れないようでは潰れる」
パチンコが10年後にどのような娯楽産業になっているか、語れる方はいますか?

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