パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

MAX専門でグランドオープン狙いで生計を立てるピンプロの今後

40代前半のAさんの前職は地方公務員だった。

業者に便宜を図った収賄罪で有罪判決を受け実刑をくらった。

一から出直すために職を求めて東京へ出てきた。インターネットカフェで偶然見たアルバイト募集がウチコだった。

12時間労働で日当は8000円。実際は開店前から整理券をもらうために並ばなければいけないので実労は15時間に及んだ。

5万円以上勝った場合はプラス5000円が支給された。

ウチコのアルバイトは1年も続けなかったが、この間釘の読み方を覚え、グランドオープン情報の情報収集の仕方を身に付けていた。それで上にピンハネされるより、実入りが多いピンプロの道を歩み始める。

ピンになって1年以上が経過した。

関東一円のグランドオープンを狙っているが、年間1000万円以上稼ぐようになった。

AさんはMAX機専門のプロ。釘でボーダーが分かるパチンコと違ってスロットは見ただけでは設定が分からないのでやらない。

グランドオープン情報を探して、ビジネスホテルを拠点に動いている。時には整理券をウチコ軍団から3000~5000円で買うこともある。

MAX機で最高に勝った金額は40万円。

負けてもせいぜい4~5万円だが、グランドオープン狙いなので滅多に負けることはない、という。



「グランドオープン以外でMAX機を打っている人がバカに見える。ま、そうやって打ち込んでくれる人がいるから助かっている」(Aさん)

そんなAさんに激震が走ったのがMAX規制だった。

「MAX機がなくなったら、この道からも足を洗おうと思っています。でも、今はMAX機があるうちは行くところまで行きます」(同)

ピンプロも長時間労働には変わりはなく、勝ってもおカネを使う時間もないので、おカネは貯まって行った。現在の預金残高は1100万円ほど。

懲戒解雇で退職金も出なかったAさんだが、この貯金が退職金分相当だという。

「人生のマイナスがこれでやっとゼロに戻った。公務員をやっているよりも、この先の20年をプラスの人生にしたいですが、再就職にも年齢的な限界があります」(同)

ウチコ軍団の存在は業界が等価に走った結果生まれたようなものだ。2.5円交換のままならこれほどプロ連中に業界が食い荒らされることもなかった。

いま、一気に2.5円交換に戻せばプロだけでなく、一般ユーザーも消えてしまう。しかし、そこからのリスタートをしなければ業界は生まれ変われない。


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またしても消えるカジノの芽だが…

安保法案が衆院で可決したことで、内閣支持率が下がることは自民党としては織り込み済みだったが、直近の(7月18日、19日)のFNNの世論調査では支持が39%、不支持が52%と第二次安倍内閣発足以来、初めて支持と不支持が逆転した。

30%台まで落ちることは想定済みだったことから、これ以上支持率を下げない手立てとして、建設費問題で揺れ動いていた新国立競技場建築を白紙に戻したのは、誰の目にも見えている。

「これで年内のカジノ法案の目は99%消えた。1%の可能性は政治の世界では何が起きるか分からないから」とつぶやくのは自民党関係者。

安保法案を出していなかったら、内閣支持率もここまで下がることはなかっただろうから、批判の多い新国立競技場建設はそのまま押し切ったものと思われる。まさにこれが、政治の世界は何が起きるか分からない手本といえよう。

「首相は来月には70年談話を公表しなければならず、中韓にすり寄った談話を発表すれば、支持率は下がります。この先、茨の道が続きます。安保法案のあとにカジノ法案はない」(同)

成長戦略の柱として、安倍首相も大いに乗り気のカジノ法案であるが、支持率に影響するものは当面はひっこめるしかない。

では、支持率を下げてまでも安保法案を可決させる裏には何があるのか?

「首相とオバマ大統領との間で、密約があったものと思われます。それは中国に関する情報を掴んでいるために、慌ててやったのだと思います。91年にアメリカ軍がフィリピンを撤退していましたが、その後に中国が南シナ海でフィリピンの領有権を犯すようになりました。そのこともあって中国をけん制するためにアメリカ軍が再びフィリピンに戻ってくることになりました。アメリカが気を緩めると何をしでかすか分からないのが中国です。アメリカとの同盟関係を強化する必要性に首相は迫られた」(同)

カジノ法案がここまで浮上していなかったら、警察もここまで必死になってパチンコ業界の規制を強化することもなかったかも知れないが、高まる射幸性は目に余るものはあった。

「パチンコは在日産業でもあります。中韓に対しては強気に出ることが有効との認識ありますから、これからも警察は手綱は緩めませんよ。パチンコ業界は楽観してはダメです」(同)

規制が強化されなくても自滅することだけは避けなければならない。そのためには回すしかない。

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メーカーの言い分

他入賞口問題でメーカー側の意見も取材しろ、との指摘があった。ごもっともだ。

他入賞口のゲージが保通協に持ち込まれたものとメーカー出荷時のゲージは違うのか? 単刀直入にズバリ聞いてみた。

「違うのか違わないのかでいえば、違う。ただ、ホールがメーカー責任と騒いでいるのはちょっと違うと思う。店がよくなるように隠れた努力をしてきたのに、がっかりした」

メーカー関係者はあっさりと認めた。

「メーカーは売るために機械を作っている。買う側が求める機械を作るためにわれわれも工夫してきた。メーカー出荷時点では釘は概ね真っ直ぐで、玉がかりがしないゲージで出荷している。メーカーはホールが釘調整することを大前提にしている。釘が曲がらなかったら買わないのに、それをメーカー責任にするのはおかしい」

もう少しメーカー側の言い分に耳を傾けてみよう。

「ホールさんは1台40万円もする機械を価値を見出しているから買っている。つまり計画を立てながら買っているはず。例えば、40万円もする甘デジを買う場合は、半年ぐらいは使うぐらいの計画を立てるはずなのに、それができていないことが最大の間違い。ここ10年以上、新台入れ替えだけに頼ってきたツケが機械代の回収ばかりを急ぎ、機械を育成する努力を怠って、客離れにもつながった」

いずれにしても、行政指導でベースを上げることだけは決定事項なわけだ。ベース40時代に、打開策はどこへ求めればいいのか?

「43個に戻せば自ずと答えは出てきます。それと3000~5000個の定量制営業。定量制の考えをもう一度見直すと、低玉貸し営業することなく、滞在時間や来店回数も増えるはずです」

等価交換営業が主流になると共により出玉のあるMAX機、とギャンブル化に突き進んだ業界は、大衆娯楽とはかけ離れた現在の姿が段々とスタンダードになって行った。

等価・高価交換営業では釘は絞まる→客離れ→新台入れ替え→機械代回収→釘が閉まる→客離れを繰り返す中で、救世主として1円営業が出てきた。

2.5円交換営業や定量制営業を続けていれば、健全な大衆娯楽として成長していた可能性が高い。1円に頼ることなく4円だけで営業が成り立つことが業界としても望ましい。

業界が進む方向性に迷ったら、一回原点に立ち返ってみる。そのアシストをしているのが警察の指導でもある。

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閉店5分前のトイレ対応はどうする?

日報ではトイレネタを何度か取り上げているが、今回は最悪の事態が起こってしまった、というケースだ。

50代の中年サラリーマンAさんは、元々下痢症なのだが、夜11時前ごろ、急に腹を下し始めた。

その時、駆け込んだのが会員証も持っているホールだった。ホールは閉店5分前で、閉店の準備に入っていた。

「す、すいません、トイレを貸してもらえますか」

「うちはもう閉店なんで。近くに西友があります。そこは24時間営業なのでそちらに行かれたらどうですか」とニコニコ笑顔で応えてきた。

Aさんは緊急事態だった。今にも漏れそうだった。

ニコニコ顔に腸が煮えくり返ってきた。

しかたなく、西友を目指したが、西友のトイレまで行き着くことはできず、途中で漏らしてしまった。

Aさんはスーツ姿だった。

スーツのズボンだけでなく、おろしたての革靴まで糞まみれになった。

臭いは強烈で、どこにも立ち寄れない。こんな格好ではタクシーにも乗れない。

公園のトイレに立ち寄って、ある程度洗い流した。

自宅まで2時間かかって歩いて帰った。

Aさんはこれまでずっとパチンコをやってきた。トイレを借りに行ったホールの会員証も持っていたほどだ。しかし、この一件があって「2度とパチンコはやらない」と決心できた。

これまで、そろそろパチンコもおカネがかかるので潮時かと思っていたが、ホールの不条理な対応が決定打となった。

ここでトイレを借りれていたら、Aさんの心証も変わっていたはずだ。

ここからが、問題だ。

あなたが、閉店5分前のお店の店長だったら、トイレを貸したか、どうかだ。

所轄によっては23時以降にお客さんが店内にいることが分かったら、指導対象になるケースもある。

「現場の判断は難しい。5分前寸前に言われたら断るかも知れない」(B店長)

「とっさの判断は悩む」(C店長)

聞いたサンプルは少ないが、すぐに貸すという声は聞こえて来ない。店長自身が下痢で大変な思いを経験したことがあれば、貸し出すかも知れないが、悩むという店長は切羽詰まった経験がないのかも知れない。

閉店5分前を盾に、お客さんの緊急事態を助けられなかったことは悔やまれる。

あなたが店長ならどう対応する?


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他入賞口ゼロのメーカー責任は?

6月の警察庁の釘指導は、端的にいえば、他入賞口を殺してベースがゼロになっているものを是正せよ、というものだ。

これは風営法施行規則の「獲得することができる遊技球の数のうち役物の作動によるものの割合が著しく大きくなることがある性能を有する遊技機」に該当し、風営法第20条第1項に違反するとしてしている。

この違反は3カ月の営業停止となる。

メーカーが保通協に持ち込んだゲージと、実際に販売された時のゲージが元々違っていたものであるとすれば、話は全然違ってくる。

メーカーが保通協の検定に通すために、激しい釘曲げで他入賞口に誘導してベース40%状態を作り、アタッカーには入らず出玉を60%以内に抑えて、アタッカーの玉が出ない状態で10時間の試験を終えて、合格していたとした…。となると、これはホール責任ではなく明らかにメーカー責任というか、メーカー犯罪である。

ということを踏まえて、今回の騒動を現場の警察官は私見としてこう話す。

「諸元表通りかどうかを何でそんな手間なことを現場がやらなければいけないんだ。メーカーはそもそも諸元表通りに納入するのが義務だろうに。メーカーが不良品を出荷したのであれば、それはメーカー責任において完成品にするのが筋」

警察の中にも今回の件はメーカー責任だと指摘する人がいるように、ホール関係者もこう追従する。

「機構の立ち入り検査で、メーカーが諸元表通りのものを出していないのに、われわれが処分されるのはおかしい。ホールはもっと堂々とするべき」と声を挙げる。

別の警察関係者はこう見る。

「仕事を増やされるのが困る、というのが本音。そもそも他入賞口の検査をするのであれば、全国一斉に検査しないと不公平。それと車に欠陥が見つかればメーカーは無償で修理する。ホールに納入した機械が諸元表通りでないのであれば、それを元に戻すのはメーカーの責任だ。メーカーが完成品を出していないのに、ホールが処分される方がおかしな話」

ここは十分検証した方がいい。

一方的にホール側に責任があるかのような風潮になっている。

ホールにあるのは諸元表ではなく、取扱説明書だが、その取説通りのゲージで他入賞口にほとんど入らないのであれば、メーカー責任であるということは明白である。

ここでホール側から声が挙がらないのであれば、普段からの負い目があることになるが、間違いであるのなら、間違いは正さなければならない。


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