あえて、自ら率先してリスクを冒すことはない、と考えるのが一般的だ。
業績が低迷する中、何か行動をしなければ、変わらないわけだが、そんな考え方で行動を起こさないから業績は、下降することはあっても上向くことはない。
そんなホールが全国にたくさんある。
その一方で、ピーアークの歴史はチャレンジの歴史だった。同社では「チャレンジしないことが罪」ともいわれている。全国に先駆けて1パチをスタートしたのも同社だったが、4パチの復活のために、等価交換を捨て、低価交換で3万稼働を目指している。
等価営業では10割営業以下でなければ、収益が出ない。10割を超えない営業はパチンコをプロセスとして楽しむ娯楽には成りえないから低価交換へ大きく舵を切った。
チャレンジは簡単ではない。地域は等価が主流だ。景品交換した時に低価交換ではお客さんからの不満が残る。スタートから1カ月は稼働が下がる。
普通のホールは1カ月も経たずに、交換率を変更してくる。そして、競合店の交換率に合わせてしまう。この時、なぜ、低価交換にしたか、という理由をお客さん一人一人に周知徹底させ、理由を納得してもらえば、お客さんは返ってくる。
ピーアークのような4パチの復活、というやり方もあるが、地域によっては4円の市場性がないところもある。
こういうケースではどうすれば、いいのか?
「2.5円パチンコです。消去法から残ったのが2.5円パチンコです。この交換率は、1次商圏だけでなく2次商圏でも導入しているホールはありません。だから2.5円パチンコです。1次商圏にお客さんがいないのなら商圏を2次商圏まで広げることでしか、お客さんを増やすことはできません。どこもやっていない営業だから遠くからお客さんがやってくる」(ホールアドバイザー)
1パチの草創期は2次商圏までが対象だった時期もある。
前述のピーアークは、全館禁煙で足立区にあるが、禁煙ホールを求めて、墨田区や台東区からもわざわざ来ているお客さんもいる。
ところが、この2.5円パチンコは「成功事例がない」と尻ごむ。4円を続けてもじり貧になるだけなのにチャレンジしようとしない。
「2円は等価営業が多い。2.5円貸しで2円戻し。12.5割営業になる。結果は2円等価と一緒ながら、娯楽として回せる営業ができる」(同)
2.5円は業界を変える起爆剤となる? あとはチャレンジするしかない。

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