一般客だって神経を使うわけだから、ホールスタッフは狭い中を走り回っているのだから、さぞかし大変なことだと思う。
“事件”はホールの清掃スタッフ(70代女性)とおばあちゃんの間で起こった。
清掃スタッフの女性はモップを使って床を清掃していた。目線は床だけに集中していた。周りの客には気づかなかった。
その時だった。
モップがおばあちゃんの足に当たって、おばあちゃんがそのまま転倒。転倒した祭に、運悪く手首を骨折してしまった。
すぐに救急車を呼んで病院に搬送した。
清掃スタッフの女性は気が動転していたのか、おばあちゃんの方からよろけてきた、と証言した。
防犯カメラで確認したところ、モップの棒が当たって転倒していることが分かった。
清掃スタッフはホールが自社雇用していた。
ホール側は全面的に非を認め、治療費は全額払うことにしているが、慰謝料や示談金についてはこれから弁護士と話し合って詰めていかなければならない。
ホールは清掃スタッフに特別な教育をしたわけではなかった。例えば、客の後ろを通る場合は「後ろ失礼します」と一声かけなければいけないが、そうしたことは常識の範囲内とばかりに教えることもなかった。
どこのホールも年配客が多いので、こうした事故は今後も起こりうることだ。清掃スタッフだけでなく、ホールスタッフもできるだけお客さんの体に触れないようにしなければならない。
こんな事例もあった。
そのホールはこぼれ玉をスタッフが磁石で拾うようにしていた。拾った玉は一番近くに座っているお客さんの玉箱の中に入れるように教育していた。
女性スタッフが拾った玉をお客さんの玉箱に入れようとした丁度その時だった。急にお客さんの方が席を立とうとしたため、女性スタッフの腕が上に上がるほど、お客さんの肩に当たってしまった。
たまに来る40代の中年客だった。
「痛い!」と声を上げると病院へ行くと言い出した。
翌日病院の診断書を持って来て、そこには「打撲」と書かれていた。
おまけにタクシー代の領収書も持参していた。
ホール側は迷惑料として3万円を渡し、一筆交わした。
転倒して手首を骨折したケースは、ホールに落ち度があるが、手が肩に当たったケースは当たった相手が悪かった、としかいえない。
お客さんには体が触れないようにしないといけないが、オーバーな身振り、手振りで案内しているホールは注意したほうがいい。

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