パチンコ日報

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経営者の自覚

ホールオーナーの娘と結婚して、役職は専務の肩書きをもらった。



オーナーが社長で、娘は常務、と典型的な同族経営のホールで、規模もそんなに大きくはなかった。



地元の高級クラブへ通ううちに、その店である客と意気投合して名刺交換。会えば一緒に飲むような仲になった。



ある日、その男が店長を訪ねてホールにやってきた。



専務は名刺交換したときに、会社名の入っていないプライベート名刺を渡していたが、誰からか聞いてホールの専務であることを突き止めてやってきた。



「専務さんはこんなところで飲んでいましてね。そこで知り合いました」と専務の夜の行動をにおわすようなことを話して、その日は帰っていった。



2日後にまたその男がやってきた。



今度はしばらくパチンコを打った後で、店長を呼び出してこう難癖をつけてきた。



「玉がかりはないが、こんなに負けてしまった。ここの釘は概ね垂直じゃないようだね」



「従業員に両替所を聞いたら、丁寧に場所を教えてくれたよ」とボイスレコーダーを差し出した。



明らかに何かを強請ろうとしている気配を店長は感じた。



「専務さんのことを色々調べさせてもらいましたよ」



男は専務を尾行して徹底的に私生活を洗い出していた。そして、専務には愛人がいて、愛人から子供を認知して欲しい、と懇願されているところまで調べ上げていた。



パチンコ業界の景気後退とともに、歓楽街からパチンコ業界関係者の姿が減った、といわれていても、派手に飲み歩いている人も中にはいるものだ。



派手な飲み方をしていると、「あれは誰?」ということになる。



店長は男のことを暴力団関係者だと確信した。



シノギがなくなって専務の私生活をネタに強請ってきているのだが、相手も法律を熟知しているので、決して金品を要求したりはしてこない。



専務の愛人ネタ以外にも、ホールの営業方法についても難癖をつけてきている。両建てで来ている。



いざ、金品を強要してきたら、警察に相談すればいいわけだが、今回の一件で、専務の浮気はオーナーや常務である奥さんにもバレることになった。



派手な遊び方をしていると、そういう輩にも狙われる、ということだ。



がんで亡くなったたかじんには、数々の逸話がある。



暴力バーに入って、ビール2本で5万円請求されると「暴力バーならもっと取らんかいな!」といって10万円たたきつけた。



すると暴力団関係者とおぼしき責任者が出てきて、意気投合。その場は宴会ムードになった。派手に遊ぶのなら、これぐらいの豪快さが必要ということだ。



今回の教訓はホール関係者は襟を正して清く正しい生活が求められる、ということだ。



色々調べられてボロが出るようでは経営者失格ともいえる。



それと、輩との会話はすべて録音しておくことだ。





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