パチンコの交換率には、等価交換の25個から28個、30個、33個、36個、40個…と様々な交換率がある。
換金した時に一番得なのは、いうまでもなく等価交換だ。
「4円で借りた玉が、景品交換する時には、4円の店もあれば、3円の店もある。この1円の差はどうして生まれるのか? 納得できる説明が欲しい」
パチンコは元々は等価交換ではなかった。長らく2.5円交換営業が続いた。それは、換金のときの差益によって、出玉率を160%まで出せる、という先人の知恵だ。
等価交換では100%以上の出玉では店が赤字になるので、100%以下の90%台の出玉率で営業しなければならない。
2.5円交換なら、損益分岐点が16割営業なので140%や150%の出玉の醍醐味を味わってもらえる。換金したときは不利になるが、その分出玉率が高いので、等価交換よりもおカネを使わずに遊ぶことはできる。
パチンコ初心者の疑問はこういうことではなかった。
「一般景品には交換の玉数が表示されているのに、特殊景品にはその表示がない。つまり、3円交換の店は1円損することになる。換金率をナゼ店は表示していないのか? これはお客さんにとってまったく不親切。換金率を表示していないことが納得できない」
警察からの指導で、ホールが換金率を表示してはいけないことや、ホールの店員が景品買取所を教えてはいけないことを教育されている。
業界に身を置く者なら常識ではあるが、初心者からすれば素朴な疑問である。
警察は換金を認めていない以上、換金にまつわることには、こうして蓋をしてきている。
特殊景品の換金率表示を認めることは、警察が暗に換金を認めている、と看做されてしまう。
フィーバー登場以前の勝った、負けたが1万円以内の時代から、フィーバー登場後は一気に業界の市場規模が膨れ上がり、遊技からギャンブルへと変遷する中、警察もインとアウトのクリアに腰を上げた時期もあった。
結果的には当局の指導の下にごり押しされたインのクリアの切り札だったプリペイドカードが躓き、アウトのクリアも宙に浮いてしまった。
失敗したとはいえインのクリアのために、平沢勝栄氏のよう大鉈を振るう上昇志向の警察官僚が出てこないために、換金問題は先送りされ続けてきた。
その結果がパチンコ初心者さんの疑問にもつながってくる。
先送りもいつまでもできない。カジノの合法化と共に待ったなしでやってくる。

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