パチンコ日報

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スマホ専用のパチンコ・パチスロのポータルサイトで若年層の開拓

若年層のパチンコ離れが叫ばれるようになって久しい。業界の将来を考えると、一番開拓しなければならない層であることは、業界人なら誰もが思っていることで、考えていることだ。では、業界が若年層開拓の具体的なアクションプランを策定しているか、といえば答えは「NO」。いつまで経っても検討課題に終始しているのが実情だろう。



新社会人をはじめとする若年層の必需品といえば、今やスマホ。「スマホ白書2012」によると、この年代層は72.5%がスマホを所有していることが明らかとなっている。電車の中で見かけるのはケータイからスマホへ逆転している。



このスマホに特化したパチンコ・パチスロのポータルサイト「DMMぱちタウン」を8月からリリースしたのがDMM.comだ。狙いはズバリ、遊技をしない若年層の開拓だ。



ところで、業界とは接点のないDMM.comが、なぜ、パチンコ業界へ参入してきたのか? ローラのFXのCMで、DMM.comという社名を聞いたことがある人は多いと思うが、AKB48やグラビアアイドル、パチンコ・パチスロの有料動画配信サイトとして成長した会社で、会員数は600万人を超えている。



会員の8割が男性で、年齢は30~50代が主体。DMMのユーザーは、ギャンブル系のコンテンツと親和性が高いために、競輪の車券販売やFXも手がけた背景がある。DMM.com証券は設立されて7年だが、FXの取扱高では世界2位になっている。



まずは同社の600万人を超えるユーザーに「ぱちタウン」をアピールしながら、リリースから3カ月で100万ダウンロードを目指す。



では、「ぱちタウン」とはどんなサイトなのか?







これはスマホ専用のアプリで、利用するにはまず、アプリをダウンロードしなければならない。そこで有力になるのが600万人の会員からの誘導だ。それ以外にはスマホの関連広告やパチンコ関連雑誌、地方のフリーペーパーなどを使っても「ぱちタウン」を告知していく。



コンテンツのメインは機種情報や見ているだけで打ちたくなる動画だ。



機種情報や攻略情報、セグ判定は必勝ガイドに依頼。サイトによってはこれらの情報はユーザーからも課金するケースもあるが、ユーザーは無料で使うことができる。



ぱちタウン専属の美人ライターがブログ形式でパチンコ、パチスロ関連の情報も提供、さらにはプロのライターや業界人のブログも用意してある。





スマホならではの使い方としては、GPSを使って、現在地から最寄のホールを探し出し、店舗までの行き方をナビゲーションする。



また、プッシュ通知もスマホならではの機能だ。メルマガはメールアドレスを登録してもらう必要があるので、ハードルが高い。



さらに開封しなかったり、拒否設定やMNPなどで電話会社を乗り換えるとドメインも変わるので届かないケースも出てきている。



プッシュ通知はスマホの画面に出てくるので、開封率はメルマガの10倍ともいわれている。ユニクロのようにスマホの販促に軸足を移す企業が急増している。店舗のお気に入り登録や機種のお気に入り登録でプッシュ通知が届く。



新規ユーザーがこのサイトを見て、近くのパチンコ店をGPS機能で検索した時「ぱちタウン」に、自店のホール情報が掲載されていなかったら、機会損失となる。メディアとしてのスマホをこの先無視することはできない。



ホールの月額利用料は2万9800円。すでに2000店舗を超える登録がある。







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