このアドバイザーが関わっているホールは、地方の郊外にある。昭和40年代の建物はかなり老朽化している。
店内のカウンター付近の天井には、昭和60年代に流行ったネオン管の丸型照明が未だに現役で活躍している。
店のキャッチフレーズを「レトロな●●ロ」と自虐的にかけている。
そんなレトロチックな店舗だが、最近、700万円かけてトイレを全面改装した。公衆で使うトイレは掃除が行き届き、清潔感に溢れている。
これもお客さんに心を売る一つだ。
そんなホールの営業方法は「等価には絶対手を染めない!」。
周りのホールがどんどん等価交換へ移行する中で、頑なに低交換率営業を続けている。
「等価の店で懐が痛んでいるお客さんに、『また明日も来てください』とは心ある従業員ならそんなことはいえない。お客さんに心から『明日も来てください』といえる店でなければならない」と持論を展開する。
このホールには年金生活者でも毎日暇つぶしができるように50銭コーナーがある。お客は1000円あれば、十分楽しめる。これが大衆娯楽といえるレベルではないだろうか。
ちなみに玉粗は5銭。これで3万稼働で台粗は1日1500円。
200個交換でこれでも十分に利益を出せてホールを運営できる。無借金経営の強みである。
一物一価問題で等価が再び主流にならざるを得ない状況になっている地区もあるが、等価交換の店が低価交換に切り替えるにはかなり勇気がいる。
等価に慣れたお客さんが換金したときにがっかりして、その店から離れていくことが往々にしてあるからだ。
「そんな時にもお客さんを食い止める方法はあります。それもおカネをさほどかけないでできます」
ここから先はノウハウとなるので、書けないが、これも冒頭の言葉の中にある心を売る商売である、ということがよく分かる。
客が感じる心理状況を巧みに突いた方法だが、自らが時間さえあれば、パチンコを打つパチンカーだから分かる心理状況だ。
4円の再生に甘デジの活用についてこれまでに何度か書いてきたが、このアドバイザーが大はまりしている甘デジを見つけ、「向学心」から、ついつい打ち込んだところ、結局7万円負けた。前日からのデータから12万円近く、吸い込み続けていることになる。
これで甘デジといえるのか。
基板のバグの可能性もある。
こうしたケースで、メーカーに基板を調べてもらったところ、基板のバグが明らかとなったために返金に応じた大手もあった。

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