国内市場は飽和状態に加え、ナンバーポータビリティーで市場の食い合い、今後人口が減って行くだけ。日本だけに止まっていては、これ以上の成長は望めない。
ケータイキャリアは、ソフトバンクのように、世界市場へ飛び出すことができるわけだが、では、わがパチンコ業界は、どうなのか?
これまでに台湾や韓国、中国に“輸出”したことはあった。台湾は今でも地方に行けば残っているようだが、換金が非合法な中での営業だったため、定着することはなかった。
過去の例は、ホールは現地法人が経営して、日本からは遊技台や補給設備などを輸出していただけだが(韓国でメダルチギが流行った時は、経営に携わる在日企業もあった)、ここにきて、新たに東南アジアを攻める動きが出てきているようだ。
具体的に進出国の名前も挙がっている。
「成長著しい東南アジアはかなり注目している。国が成長していく過程で、必要になってくるのが娯楽。海外進出の道筋がだんだん見えてきた」(業界事情通)
これまでとの大きな違いは、機械や設備の輸出ではなく、ホール企業が今後の生き残りをかけて、海外での事業展開に本腰を入れようとしていることだ。
パチンコがこれだけ発展したのは、いうまでもなく換金ができることだが、換金なしで果たして一般景品だけでパチンコが受け入れられるか、ということだ。
換金を前提としているのか、一般景品だけで広めようとしているのかは、現時点では分からない。
パチンコホールの海外進出は、結果的にはメーカーにも影響を及ぼすことでもある。パイが増えることはメーカーにとっても願ったり適ったりで、実はバックで応援しているのはメーカーだったりする。
ホールとメーカーの二人三脚となるが、ただ、今後海外を狙う場合、パチンコではなく、スロットではないか、との見方もある。
スロットの方が馴染みやすいということと、管理もしやすい。
その頃にはパチンコもエコパチが主流になっている時期だろうから、大掛かりな設備を必要としなくなるので、パチンコの目が完全に消えたわけではない。
はて、さて、ホール企業の海外進出第1号となるのは?
思い当たるとしたら、あそこと、あそこぐらいしか思い浮かばない。

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