それによると、経緯は次の通りだった。
①元スタッフがFBに無承認変更の事実をアップ
②それを観た第三者が通報
③県警の取り調べに対し「部品交換の事実は無い」と回答
④県警はメーカーに過去2年間分の書類発行履歴照会を実施
⑤嘘の証言をしたことが発覚
そして180日の行政処分。
筆者的に一番気になったのが①の元スタッフがFBに無承認変更の事実をアップした、というところ。
これって、最近問題になっているコンビニやファーストフードのアルバイトがアイスクリームのショーケースに入ったり、パンの上に寝そべった写真をツイッターに公開して、それを見た第三者が通報して社会問題になりながらも、未だに面白半分に同様なことをする若者が絶たない事件と同質のものと思った。
業界人もSNSの使い方に注意しないと大変なことになる、と思ったのだが、よくよく調べて見るとちょっとニュアンスが違ってきた。
元従業員というのは間違いないようだが、会社とトラぶっていたとも。
無承認変更の中身までは触れられていなかったが、無承認変更はハンドルの内部の玉を発射する部分の先っぽのゴムが外れて、それを無承認で取り替えた、というような内容だった。
その機種がみなし機だったため、部品を交換した時点で使えなくなるのを隠していたとも言われているが、この辺は情報が錯綜している。
ちょっとした部品でも釘1本でも、警察には変更届を出さなければいけないのだが、それをショートカットしていた。
そのような内部情報は関係者しか知りえないことなので、元従業員が警察に告発した、ということのようだ。
これを受けて警察が動いてメーカーの部品の発注伝票などを調べて行った結果、無承認変更だったことが明らかになった、ということのようだ。
実際に180日の行政処分が下されているか、といえば、まだ店は営業している。
「180日というのはないはず。最大でも60日に落ち着くのでは。無承認で部品交換をしたことは許されることではないが、われわれは毎日釘調整という無承認変更を行っている。そういう状況で180日はちょっと重過ぎる」と語るのは九州の事情通。
その一方で、過去2年間を調べた結果、無承認変更が今回の一件だけではなかったため、数があまりにも多かったので、180日なった、という説もある。
ピーワールドの業界人掲示板では「釘を叩いている写真だけはSNSに絶対載せるな」などと語られているようだが、本来は、部品の無承認変更より、釘調整問題の方が業界としては重大な問題だ。
警察もいちいち部品の変更承認届けを出されたら、忙しい所轄などは本音では迷惑な話だが口が裂けてもそんなことはいえない。
業界がクリーンであればあるほど、この程度の行政手続は合理化、簡素化できるのだが…。

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