単位は6000~8000万円ではなく、6000~8000億円である。
最近も慶次の不正基板が発見されたが、カシメが壊された痕跡もなければ、プロの目から見ても開封された形跡がない。
それでいて異常な出方をしていた。
流通過程のどの時点で不正基板に差し替えられたのか? という問題もあるが、封入式になれば不正が起こった時点で機械が動かなくなるとも言われている。
そうなれば、裏世界に流れていた6000~8000億円が本来のユーザーに還元され、客離れに歯止めがかかることも期待される。
法改正より先に、来年11月には封入式の実機がお目見えするところまで近づいてきた、ともいわれている。
法改正を待って開発したのでは遅いからでもある。
しかし、封入式の登場をありがたく思わない団体や会社も多い。遊技場自動サービス機工業会や部備品メーカーがその勢力である。今まで通りの商売が一番不要になってくる分野でもある。
封入式を推進する中心人物は「10年先にパチンコ業界そのものがなくなるよりも、産業として生き残きのこらなければならない。知恵を出し合ってパチンコを文化として残したい。それはわれわれの手にかかっている」と説き伏せた。
パチンコを文化として残して行く過程で、多少の血が流れることも覚悟しなければならない。自分で生き残る道を考え、知恵が出ない会社はこのまま業界から立ち去りなさい、ということにも読み取れる。
今から商売替えを考えろ、といわれてもそうそう簡単に新たな分野が見つかるわけでもない。
封入式は出玉よりもゲーム性を追及して大衆娯楽の復権を目指す、という。その前に不正がどの程度根絶できるのか。
完全に不正が根絶できるとなれば、セキュリティー会社も商売替えを強いられることにもなる。
不正根絶と引き換えにホールのデータは第三者によって丸裸にされる、という不安もある。
封入式はホールのためよりも、メーカーが海外のカジノ市場に活路を見出すための一面もある。

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