パチンコ日報

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お金をかけずに立て直すコンサル

ホールは二進も三進も行かなくなったところで、最後の頼みの綱としてコンサルにすがりついてくる。



そういう状況だから、ホールにお金はない。



お金をかけて立て直すのなら誰でもできるし、それはプロの仕事とはいえない。



ミッションはお金を使わずに立て直すことだった。



お金を使わないということは、新台も導入しなければ、イベントもしない、ということ。



地域で稼働はダントツのビリホールが、金を使わずに立て直すコンサルが入って稼働を徐々に上げていっている。



3カ月で稼働は3倍に上がった。



と、いっても元々の稼働が低かったので、この3倍というのは数字のマジックのようなもの。



では、どうやってお金をかけずに稼働を上げるのか?



ズバリ人間力。



「スタッフのファンを作る、というやり方です。うちは島礼は一々する必要はない、という方針です。ただ、スタッフには気の効いた一言をお客様へかけることを教育しています。負けてイライラしているお客様がいたらジュースぐらいおごってもいい、という考え方です。このスタッフに会いたいから、うちの店に来たくなるイメージです」



お金がないのならスタッフによる集客作戦である。



一番厳しく指導しているのが、笑顔だ。



いくら笑顔を出すようにいっても、現場で笑顔が出ないアルバイトには退職勧告が飛ぶ。



出玉や新台での競争を避け、「快適な遊技空間を」を目指して3カ月。アンケート結果からもスタッフが以前に比べて明るく店の雰囲気が変わった、との声が寄せられている。



新台を買う予算はないので、「新しめの台、入りました」との告知は泣かせる。



店長が毎朝発信する会員メールは、イベント告知とは様相が違う。



店長の身近な出来事や時にはプライベートなことまで書いて送っているのだが、一種の店長ブログのようなもの。



「最近、メールを読むのが楽しみになりました。毎日ネタがよくありますね。これからも頑張ってくださいね」と固定ファンも少しずつ増えてきている。



店長の顔が見えるというものだ。



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