劇団四季とマルハン。
この両者を長年に亘って注視し続けてきた結果、成長過程に重なるイメージが沸いてきた。
どの業界でも言えるのだが、業界トップになるにはそれなりの理由と過程がある。
マルハンに関する著書は多数あるが、そこには書かれていない別の角度から私の考えを書きたい。
劇団四季は今でこそ日本で一番大きな劇団組織として認められているが、実は数10年前までは異端児扱いの劇団であり、新聞や雑誌の演芸記者からは批判される事もしばしばあった。
劇団四季の独特な理論「母音法」もその一つで、最初の頃は批判を受けた。
今ではその母音法は、小学校やテレビ局のアナウンサー向けの講義もある。
過去に批判されたものでも、いずれ認められることは世の中に多い。批判されてもそれを信じて継続することの大切さだ。
今から15年~20年前、マルハンと同じレベルだった、あるホールチェーン「A社」が、どうしてマルハンに並ぶレベルになれなかったのか?
それを劇団四季とマルハンとA社を対比させながら説明したいと思う。
私がホール売り上げランキング上位10社に興味を持ち始めたのは、初めて店長職に就く前だから約20年前にさかのぼる。
キャリア制度で入社したので、頑張れば1年で店長を目指すことが可能だったので、入社直後から他のチェーン企業を観察していた。(簡単に店長になれた訳ではなく、ホール業務8時間・釘の自主練習6~8時間・開店前に店長の釘を盗むのに自主出勤で2時間。これを毎日10カ月)
これは自分が店長になった時のための観察勉強だ。
東北、関東、東海、近畿、四国、九州、のホールを旅行も兼ねて視察した。
この時、間違いなく自分の会社の接客は日本一だと感じた。
いまのレベルから考えたら50点くらいだろうが、それでも当時は日本一だと感じた。
その時、以前勤務していた会社の接客チェックリストに手を加えて採点した。
その時、マルハンのある店舗は、自店舗よりも低い評価だった。
当時は時間がないため、機械調整の評価まではできなかった。これが悔やまれる。
その後、マルハンの快進撃が始まる。
マルハンの看板を見つけると、極力入店して遊技する努力をした。
マルハンだけではなく、ガイアやダイナムも同様にチェックした。
これを日常的に行っていた時期に、あることに気づいた。
これはマルハンが意識的に行ったことではないが、結果的にそうなっていたこと。
元同僚がマルハンへ転職して店長職に就いていたので、その見方が半分は正解だったと聞かされた。
マルハンの躍進の理由は、出店戦略など様々なことが語られている。
次回からはそれとは同じ目線ではつまらないので、斜め45度の角度から検証したいと思う。
マルハンの関係者から「それは違う!」と言うご批判があれば、喜んでお聞きしたいと思う。
誤解をして欲しくないのは、これは私の見方=主観でありますので、その点をご理解頂きたい。
つづく
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