パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

成長過程にある悪さ

業界の集まりに参加したとき、昔、営業1号さんが書いたエントリーを思い出した。その時のエントリーに一部がこれ。



(以下エントリー)



ある県ではその販社を通さなければ機械が入らなかった。



全国展開するとなると、そこに疑問を持ってくる。



それで、その販社を通さなくても機械が入るとなると重宝がられる。



やがては直販体制になってその重宝がられた販社も切られることになるのだが、昔はどこもBだらけだった、という話になった。



メーカーにしろ販社にしろ、ホールにしろみんな汚いことをやって大きくなって、それから紳士になる。



これはパチンコ業界だけが特別なことではなく、東急や西武グループなどは典型的な例だ。



で、そこから先の話だが、最後は兄弟が仲良くしないと崩壊していく。



以上



この時、業界の昔話に花が咲いた。



特に20年以上前のスロットの裏基盤の話になるとヒートアップした。



アラジンⅡとデートライン銀河を入れていたホールでは、全台が裏物だったと言う。



その裏物は何と36段階設定が可能。



出す設定が6段階、吸込も6段階。



6×6=36段階



出す設定を6にして、吸込を1にすると、3万枚は軽く出てしまうので「要注意」と言われたそうだ。



そのホールの店長は、そう言われたらやって見たくなり、粗利が月目標を大幅に達成した最後の日に、その設定に挑戦した(笑)!



出て出た、2万4千枚も出たと言うではないか!



この話題が火をつけた。



酒も入っていることもあり、武勇伝が続々飛び出す。



設備メーカーの営業マンの話も面白かった。



その会社は、機械の心臓部も携っていた。



現金機が主流の頃だった。その機械を導入したホールは18時開店だった。午前中に警察の新台検査は終了した。



それを見計らった頃に、そのメーカーの営業マンが、新台の連チャン性を高める作業をするために、ホールへ訪問した。



すると店長は「そんな話は聞いていない」と店に入れなかった。



営業マンは、詳細を店長に話て良いか判断できないので、ホールの専務に連絡を入れた。



しかし、連絡がつかない。



専務は店長に設備メーカーが来店する事を伝えるのを忘れていたのだ。



大手チェーンの元店長からも「うちのチェーンではどこの店舗でも裏が沢山あったな」と述懐する。



「今はほとんど入れてない」と言うので「ほとんどと言う事は少しはあるの?」と突っ込むと笑っていた。



そのホールは初進出する地域では、風説を流布する部隊を送り込んでいた、という。



競合店の客に「ここの店は遠隔ですよ!」「裏物が沢山ありますよ!」と吹聴して回った。



一同が最も驚かされたのが、競合店に人材を送り込むことだった。



出店が決定した直後、競合店にアルバイトや正社員クラスの人材を送り込んだという。



もちろん、この話はトップシークレット。



ここまでやられたら、競合店は一溜りもない。



スパイ大作戦も真っ青なこの方法で、「従業員レベル」から「教育方法」はすぐに分かる。



半年以上勤務すれば、店長や主任と仲良くなれるから、調整方法もある程度把握できる。



この手の話は、ホール業界に限らない。他の業界にだってあるもの。



アジアのある国では、海外の駐在員にハニートラップを仕掛けて、競合会社の情報をとるのは有名。日本の国防関係者もその罠に引っかかっている話は、週刊誌や新聞でも紹介されたほどだ。



これはいずれもパチンコ昔むかし話。酒席でのたわごと程度に聞き流して欲しい。







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新シリーズ元店長の主張・・・その①「イントロダクション」

前シリーズを執筆していた途中で、掲載前の原稿を全て破棄することにした。



理由の一つは、皆様へより一層理解して頂けるものと思ったからだ。



劇団四季からマルハンへ続き1円パチンコへの内容を書き上げていたが、それを破棄して今回のシリーズへ移行する意味は何か?



このシリーズでは、皆様からコメントでも要望の多かったマルハンの快進撃も紹介する。



他には、社内教育の意味を他産業と比較しながら紐解き、また社内教育は誰のためにあるのか、最終的にはパチンコ産業の生きる道をお伝えしたいと考えている。



また、このシリーズの中では、弱小・中堅チェーン店企業の経営サイドから、絶賛された内容も一部織り交ぜる。



それは社員教育の在り方やその意味、役割、効果、それらから発展する営業現場や現場社員に及ぼす影響などの内容となる。



接客についてのオペレーションの話は、金太郎飴的なものとは違う角度から斬り込む。



皆様からのメールやコメントを拝読すると、二つの思考回路があると思った。それをここであえて論じない。



その中に究極の質問というか、端的な質問があった。



その質問とは「元店長さんはどんなホールでも成績は上げられますか?」



その質問メールに、私はこう答えた。今ここで初めて公開する。



「今の機械は、私が現役の頃の機械とは違いますので、機械調整は自信はありません。しかし、ホール運営を<機械調整店長>と<ホール内運営店長>に別けた場合、ホール内運営店長職に就いたならば、間違いなくホールの成績は上げられます」と答えた。



私の持論は、ホール運営は2人店長体制が一番だと考えている。



旧ブログ時代から私は何回もコメントなどに書いてきたが(残念ながら旧ブログのコメントはブログ引越しの際に消えてしまった)、ホール産業は間違いなく<店長産業>である。



店長の手腕で成績が大きく左右される事もしばしば。これは皆様も周知のこと。



ホール運営関係の寄稿に対して時々思考が浅すぎるメールやコメントがあると思う。その反面、理解を深めて頂ける方のコメントやメールもある。



このシリーズでは、両者が一層理解できる内容を心がけていく。



読み進むうちに、一部の方には「えっ?」と思う事もあるはず。



私が寄稿した内容について、業界関係者のブログで取り上げて頂けることがある。それを報告してくれる業界人もいるので、極力拝読している。



最近では、交換所についてのエントリーを皆様のブログで取り上げて頂いたケースもある。



交換所については、様々な意見を頂戴した。



私は交換所で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」とあいさつしているケースを紹介した。



その意味を誤解されているケースも散見された。



この真意はシリーズの中に出てくる。<ホール内の接客レベル>の記述を参照願いたい。



また、一部のブログのコメントには「ブログに書かれている事だけで判断する」と言う記述もあった。



つまり書かれている内容の奥まで考えないで、実際に表面に出ている文字や文章で判断すると言うことだろうか?



これについては、はっきりいって、非常に残念なことだと思った。



これまで、他産業の人と多く付き合ってきたが、そんな発想の人はいないので、非常に驚いた。



映画や小説、テレビドラマ、舞台演劇だけでなく、日常の人間関係の中にも【目に見えない<優しさ>や<恐ろしさ><罠>】などがある。



その中には<感動>があり<失望>がある。



それが現実の社会だ。



表と裏があるのが現実だから、書いている内容の裏まで読めれば、より一層私の寄稿が面白いと思う。



私の寄稿は【机上の空論ではなく、今までの経験から書いている】このことを了解願いたい。



私の寄稿内容のレベルを下げてくれという意見がある反面、そのままでOKという意見もある。どのレベルに合わせるのかは、難しい所。



パチンコ日報は、旧ブログ時代から、経営に携わる人が多くいることが判明している。



例えば、先日営業1号さんが紹介したエントリーを見て、すぐに反応された経営者もいる。



だからこのブログに書く内容は、それなりの水準を求められている。



私の寄稿には、その水準に合わないものがあれば、営業1号さんから掲載前に意見が入ることもある。



業界関係者のブログには、その水準に合う読者がいるので、私も営業1号さんの求める水準の寄稿を今後も続けたい。



今後の寄稿の展開では、他産業の例も混じえる。



これまで少数意見の中に「パチンコに関係ないから…」と言う批判は一切受け付けないのであらかじめご了承願いたい。



この長引く不況の中、ピーク時には1万8000店舗のホール軒数が1万2000店舗まで落ち込んだ。



この店舗数は、時間をかけてまだまだ落ち込む。景気が回復すれば一時的には上がるだろうが。



しかし、日本の総人口の推移や人口構成比を考えると、店舗数の落ち込みは避けられない。



日本の人口推移でピークは何年かご存じだろうか?



2004年に1億2779万人だった。



このままで行くと、90年後の2100年の人口は<4771万人>まで下がると予測されている。



110年前の1900年が<4385万人>だった。その水準にまで下がるのにあと90年。



単純計算すると、1年間で80万人の人口が減る。



これを考慮した場合、公共事業はどれだけ不要になるのやら? それはレジャー産業にも同じことがいえる。



この間、間違いなく外国人が大勢移住してくるはずだ。だから単純にこの数字にはならないという学者もいる。



それならそんな先の事は考えないで、10年後のことまで考えれば良いではないか!という意見を過去何度も耳にした。



しかし、ホールオーナーの多くは、会社を孫の代まで残したいと思う人が大半だ。

それだけではない。



今年入社する新人社員は、あと40年以上は働かなくてならない。



話が大分脱線した。申し訳ありません。



つづく



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統計調査スタッフへの対応で分かるホールの質

私は他店の統計を取りに行くことが多くあります。



自店の制服を着用して入店。統計表を持っているので、よほどの新人スタッフでない限り、「他店のスタッフ」「○○店のスタッフ」と認識されます。



つまり統計中の私は「客ではない」と見られているわけです。



統計中の店内でスタッフと会った場合、一礼しています。その時、ホールによって対応に様々な違いがあります。



A店の役職は、お客様と同様に笑顔を作ってしっかりと一礼を返して頂けます。



ランプ対応中などでも、私の一礼に対して会釈してくれるので非常に好感が持てます。



A店はホールスタッフも全員が同様の対応を示してくれます。



B店はA店と同様の対応をしてくれる役職もいますが、その「上司」と思われる人には丸っきり無視されています。



駐車場で会う時は、私が「お疲れさまです」と声を掛けても無視されたのには驚きました。



B店はホールスタッフも挨拶を返せる人と、そうでない人がマチマチです。



プライベートでB店に行くことがありました。「上司」もホールスタッフも手の平を返したかのような「接客」には、かえって居心地の悪さを感じます。



後日の統計でも同様な対応でした。



私が客として来ることが分かっても、無視するような対応には驚かされました。



C店はスタッフも役職も全く相手にして貰えませんでしたが、最近になって少し変化がありました。



ある日の統計中のことでした。



自店にも来られるお客様とC店の役職が通路で話をしていました。



話好きのお客様で自店でも良く声を掛けて頂きます。私を知っているお客様です。



そこであることが閃き、C店の役職がどんな対応をするのか試してみました。



私は2人の横を通る時、普段と同様に一礼をしたのです。しかも、お客様ではなく役職の方に向けて、意図的にいつもより「長く」頭を下げたのです。



役職がいつも通り挨拶を返していないのを確認してから、ゆっくりと頭を上げると…



お客様は私に気づいて会釈して下さいました。



それに気づいた役職は、少し私の方を向いたのですが、気にもとめずお客様へと視線を戻したのです。



そこには怪訝な表情でC店の役職を見ているお客様がいました。



一瞬の間の後で、まさに「ハッ」とした表情を見せた役職は、私に向き直して一礼をしてくれました。



それ以来、C店へ統計に行くとその役職からは、一礼を返して頂けます。一緒にお客様がいなくてもです。



ここでB店に話を戻します。



統計の数字だけを見ると、B店は地域では一番の集客力です。



役職・スタッフを含め「その店舗の人間」が、相手が他店スタッフとは言え、横柄な態度で接しているのをお客様が目の当たりにした時、どのように感じるのかは容易に想像がつきます。



統計の他店スタッフに限らず、清掃スタッフや運送業者でも一歩職場を離れれば「お客様」に変わる場合もあります。その親類・友人が「お客様」である事も考えられます。



相手の業種を問わず、自店と関わった人は、他店にも出入りすることは大いに考えられます。



「○店のヤツは態度が悪い」、「○店より○店のほうが…」そう思われて得をすることがあるでしょうか?



「お客様にはやっています!!」なのでしょうが、そんなことは当たり前です。



それを見ているお客様、そこから繋がるお客様は気にならないのでしょうね。



地域一番の集客力と設備がB店にはあります。



現状の集客力はB>>自店>A>Cの順です。



A店の集客の伸びは前年比1.5倍ほどです(詳細なデータはないですが出勤時に8割は統計に行くのでおよそです)。



いつか自店と逆転すると私は感じています。



残念ながら自店の対応もB店と似たようなものですので…



同様に自身の状況を考えると「私はやっています」であり、これの意味が如何に希薄であるかを痛感する出来事でした。



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ある所轄の新任担当課長の方針

幹線道路沿いに新規のガソリンスタンド(GS)がオープンした。



そのGSは客寄せにGS入り口付近で「旗振り」を始めた。これは日常よく見る光景。



それを非番の日にたまたま見かけたのが、所轄に着任したばかりの担当課長。



GS敷地外での客寄せの旗振りに対して、道路使用許可の申請があるのかと調査。

結果申請なしと判明。



旗振りは、GS入り口前の歩道で行っていて、幹線道路走行中のドライバーにアピールしていた。



旗振りは敷地内でと言うこと。



で、次に強化に乗り出したのは、パチンコ店のティシュ配り。こちらも新任担当課長。



店舗前でも使用許可が申請されていない場合は指導が入る。



プラカードを持ちながら歩道に片足が出てもアウト、といわれたようだ。



皆さん、担当課長の人事異動の際はご注意を!!



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無断欠勤のなぞ

有効求人倍率0.46倍時代、完全に買い手市場だ。



ちなみに有効求人倍率とは求人者1人に対して、何件の求人があるか、ということだが、0.46倍がいかに仕事がないかが分かる。



ホールが直で求人してもまったく人が集まらなかったというのも、今や昔話。



タウンワークの一番小さい枠(1万8000円)で求人をかけても、今は1週間で100人の応募がある、という。



応募があるのはいいが、これが煩雑な電話対応に時間を取られる。



「タウンワーク、見たんスが」



この言葉遣いで、「はい、さようなら」



声が小さい人もダメ。



こうして電話だけでもかなりの人がふるいから落とされる。ホールのバイト募集で2次面接に行けるのは数人しかいないのが現状のようだ。



応募はいくらあっても使える人材はそうそういない。



そういう状況でA君の第一印象は非常に好感が持てた。



バイトの面接といえば私服で来る人が大半だがA君はスーツ姿でやってきた。



ハキハキした大きな声で、笑顔も素晴らし23歳の若者だった。



即決だった。



ホールでのバイト経験もあり、申し分のない働きぶりだった。



1カ月を過ぎたころ、音信不通で無断欠勤が続いた。



包帯姿でホールにやってきたのは、無断欠勤から3日目だった。



バイクで事故をして、ケータイも壊れたので、連絡できなかった、という。



痛々しい姿で2~3日働いていたが、再び音信不通となった。



ケータイが壊れても店に連絡する方法はあるはずなのに、無断欠勤が社会人として一番やってはいけないこと。



A君がこのブログを読んでいるとは思えないが、なぜ、連絡しないのかA君の気持ちを知りたい。



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