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パチンコ業界雑感シリーズNo8 米国スロット事情

ここ数年、カジノのスロットマシンは大きく様変わりしている。



今はコインなんか使用しない。



機械に記録装置がついていて、アウトもインもデジタル管理されている。遊技をやめる時にクレジットの残りが有れば、ボタン一つでレシートがプリントアウトされる。



このシステムは、いずれ日本のパチンコ店にも採用されるだろう。



採用には規制緩和が必要だが、業界がロビー活動をすればよい。



あるいは、国内でカジノ法案の通過時期がその時か。



日本国内のカジノで採用されるマシンの仕様は、アメリカやオーストラリアとそんなに変らないだろうから。



パチンコ店ではクレジットゴトが多発しているが、セキュリティーを強化すれば問題は解決できる。



実際に海外の業界ではそれを可能にしている。日本国内のメーカー(コナミなど)も参入してライセンスも取得している。すでに、技術は確立されている。



これまでアメリカのカジノは25セントや1ドルが主体で、小さな単位では5セントも活躍していた。



ところが、最近は1セントマシンが頭角を現してきた。



今年の展示会などでは、内外の各メーカーが主力商品として出品。この不況でより一層に拡大に拍車がかかりそうだ。



1セントは遊技客の心理も軽い気持ちにさせている様で、米国のカジノでの稼働はいい。



しかし、ここまで読まれた皆さんの想像とは少々違う現状がある。



日本のスロットは1~3枚賭け仕様だが、ラスベガスの1セントマシンは1~100枚~300枚~と賭けられるのだ。



払い出しは、この賭けた枚数に左右され、有効ラインは、賭けた枚数で決まる。



分かりやすく書けば、ロデオの「カイジ」のざわざわタイムの際に、液晶画面の左右に出る有効ラインの例が、枚数により有効になるということだ。



日本のスロットは、3枚賭けの際は5ラインが有効になるが、米国の1セントマシンはV字なども有効になる。



カジノ法案が通れば、パチンコ店のスロットは現行のままだと影響を受ける。特にカジノの近くのパチンコ店は大変だろう。



カジノ法案が通れば、カジノ用のマシンに対抗できるパチンコ店向け機種の条件緩和も期待できるので、それに対応した機種を開発すればよい。



スロットメーカーは5号機になってから、より瞬発力のある機械を販売したくて、5号機の条件緩和を求めている。



しかし、当局はそれを認めていない。



スロット不況と呼ばれているが、将来的には大きな変革の波がくる業界かも知れない。



スロット業界が現状のままでは、当局が大きな規制緩和は認めることはないだろう。



活動の方法や活動先の見極めや戦略の練り直しが必要で、それが10年後に花開くきっかけになるだろう。



コナミのスロット紹介HP→http://www.konamipodium.com/


ユニバーサル(旧アルゼ)の海外リゾート展開→http://www.universal-777.com/company/business/business02/index.html


国内ではカジノはまだ違法だが、パチンコ業界関係者はご存知の様に、カジノ=リゾート事業を展開している国内企業は多い。



上記2社以外にも展開している会社は多い。



日本のアミューズメント業界は、まだまだ潜在能力があるというものだ。

ただホール業界、特に過疎地のホールの行く末は如何に。



つづく



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