パチンコ日報

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パチンコ業界雑感シリーズNo.7 反響のメール

パチンコ雑感シリーズを書き始めてから、予想以上の反響とコメントの多さに多少驚いております。



今回は「返信コメントをなぜ入れない!」とのご意見も頂戴しています。その通りであります!



皆様にお返事コメントを書かないことは、本当に失礼だと感じています。お許しください。



実は4通のメールを寄稿に関係して頂戴しています。



コンサルを名乗る人のメールには「そんなにコンサルが嫌いか?」「コンサル叩きがしたいのか?」と。



言うまでもありませんが、並以上のコンサルなら私が何を書いても動じないものですよね。



内容などは現時点では書けません。その関係でコメントを控えております。



多々あります諸事情をご理解頂きまして失礼をお許しくださいませ。



障害がない範囲で多少事情を書きますと、私が以前講演をした時の話についてと今回のシリーズが多少係わり合いをもっています。



これから先、パチンコ業界はどうなるのか?



ホールとメーカーのそれぞれの立場により違うのですが、最終的には同じ大海原に出ている漁業船団の筈です。



この業界全体の資金循環の源は、お客様のお財布となっているのは明々白々です。



お客様のお財布の中身は、地域性による差が大きい。



人口の多い大都市部、特に東京などは、地方に比べて恵まれています。



今後、ホール業界の営業成績は、景気や就労人口、地域所得などが大きな要因となるのは明らかです。



この場合、機械販売ルートについては今後どうなるのか?



地域性にもよりますが、代理店が大きな役割をもつ地域もありますし、代理店の小回りの効く長所を活かす方法もあるでしょう。



代理店は、けっこう機動性に優れているケースがあります。



それにくらべて、今の直販営業は昔と比べて機動性が悪くなった様に思えます。



直販の営業さんでも優秀な人は多いのですが、ホールからすると、昔は入れ替え初日などに来てくれた営業が来なくなり、業界の情報にも疎い人が増えたとの声も聞きます。



今はネットが盛んになり、昔の様にメーカーの営業さんから情報を得る必要が少なくなりました。



そんな関係の話をある所でしたのですが、今回のシリーズの延長で、そのあたりを書かないで欲しいというメールも来ています。



私の予測ですがこの先、機械のルートが大きく変ると思います。その時期は業界の市場規模の縮小が顕著化された時期です。



日本の景気が劇的に上がらない限りは無理でしょう。



では景気は上がるのか? 上がると言うよりは「個人所得が経済成長期の様に望めるのか?」と言う問題のほうが、この業界には分かりやすい言い方でしょう。



民主党の制度・政策では無理だと思います。



事業仕分けが行われています。これは誰もが興味を抱き、自民党政治の無駄を表ざたにするので支持しています。



しかし、無駄使いが分かる政策があっても、景気回復の道筋が見えてきていません。



また、鳩山総理や小沢幹事長の金の問題などが表面化する可能性が高かったのに、なぜ他の人間を首相に(党首に)しなかったのか。



このアンバランスさが、次の選挙に影響しなければと思います。



鳩山首相が「家が裕福でしたので…」発言は、弱者にとっては「あ~そうですか」。



かと言って自民党が政権を奪取しても事態は急変しません。



自民党時代、この国の雇用習慣が大きく変ってしまいました。それを元に戻すことなど出来ません。



旗振り役の元首相は、引退しても悠々自適の生活ができる金がある。



もし、あの時、自民党議員の大多数が貧困層の生まれであったのならば、派遣労働者問題は、今よりずっと小さな問題であったでしょう。



つまり国は舵取りを誤った。



今、一番重要な景気対策は何か?



最低時給1000円とか、高速道路無料とか、一律子供手当て2万6000円とかさまざまな提言を行っていますが、民主党の政策に優先順位はないのかと思います。



国債発行だって、その使い道が的を射ていれば、国民の理解も得られます。



これが最大の景気回復につながるのです。



簡単に書けば金のばら撒きではなく、「貧困層の生活の充実」や「企業に対しての適切な国からの支援」です。



最低時給1000円とぶち上げても、それは逆に企業側の雇用のパイを収縮させるだけです。



企業と言うとある程度の組織を連想しますが、それは違います。街の小さなパン店だって企業です。



日本の大多数の雇用をカバーする小さな企業にとっては、最低時給1000円は足かせになるのです。



「弱者に対する支援」と「企業に対する【適切な】国からの支援」がなければ、パチンコ業界にお金を落とす人は、今後増えません。



業界人なら噂が耳に入っていると思いますが、ある業界のあるメーカー同士が経営統合をした際、一方のメーカーの営業関係がほぼ100%切られたとか。



これと同じことは、さまざまな業界で行われています。



つまりメーカーの業績が悪化したとき、まっ先に切られる可能性が高いのは、メーカーの営業さん達の可能性が高いのです。



メーカーの命となる開発部門は、将来性の要でもあるので、いの一番には削減はしません。また開発の外注率も高いメーカーもありますので。



世界的自動車ディーラーの中でも、トップクラスのメガディーラーが関東にあります。



資本金が30億円を超え、従業員も2千数百人。拠点は150店舗。



この会社の22年度の新卒採用は中止となりました。



自動車産業不況がこれから先、どうなるのか予測できないからでしょう。これだけの人員を要する会社なのに、採用はゼロなのです。



それどころか、営業マンのリストラが耳に入ってきています。



リーマンショック以前から、営業マンは契約社員に切り替えています。



この会社は営業には大きな手を加えましたが、サービス関係にはそれほど深刻な手を加えませんでした。



つまり販売台数が減少しても、工場に入庫される車は大きく減少しないからです。



国内の自動車業界は、国の制度に守られています。



だから大きなディーラーも街の小さな自動車整備工場も生き残れるのです。



その制度とは「車検」「12カ月点検」です。



定期的にお客様が、整備をしなければならない制度。つまり、定期的にお客様がお金を落としてくれるのです。



自動車産業ですらこの状況ですから、パチンコ業界の営業さんは、もっと厳しい立場に追い込まれるでしょう。



昔のパチンコ機の営業さんのほとんどは、ホールに足を運んで、ホールとの信頼関係の構築をしていました。



しかし、今はどうでしょうか?



私は個人的に考えるのは、この先パチンコ業界不況になった時、ホールの従業員の方が弱小メーカー営業マンより「安定した生活が望める可能性」があるということです。



ホール関係者はこういいます。



「昔と違い、上から目線の機械営業マンが増えた」



もしかすると将来の自分の生活は、逆転する可能性があるのにそれに気が付かないでいるのでしょう。



保険の営業マンや自動車の営業マンは、ある程度営業力が身についていますので、他の営業でも大丈夫な場合が多い。



しかし、機械の営業マンは、機械の製品力に頼り過ぎていませんか?



パチンコの営業マンは、そのスキルがどれだけ他の産業で通用するのか考えてみて下さい。



簡単に書けば「釘の技術は特殊な技術過ぎて、他の業界では通用しない」。



この“意味”を深く考えてみてください。



上記の話をある会合でお話したことがあります。



あるメーカーの営業さんが「20年後のパチンコ産業はどうなのか? うちの会社はどうなのか?」と質問されました。



私はこう答えました。



「この業界の営業は、満足にビジネス文章を書けない人が多い。拝啓の場合の結び文句も知らない人がいる。また人の心を引き付ける技も知らない人がいる。だから自分の身になる勉強をしなさい」



ある機械販社の管理職に依頼されて、同じ話をする機会がありました。



それは他の販社と違う営業マンを育てなさい、それが生き残る道です、と言う話をするためです。



独り言…



機械の展示会に行くと、沢山のお土産をくれることがある。



その土産物が入る袋を持って歩くと、恥ずかしい時がある。



私の知人は自分で袋を用意して入れ変えたりする。またある人は、松屋で紙袋をもらう。



まあ宣伝のための土産袋だろうから仕方ないか…。



でも工夫して欲しいな。



つづく



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