その日の店舗の出玉の情報を景品交換所のオヤジが、特殊景品の交換個数から予測して、その情報を常連客に流していた話をしたが、換金所の人はある意味、その担当ホールの一番のウォッチャーかも知れない。
その日の交換個数も把握できるだけでなく、連日の生の売り上げを肌で感じる。
特殊景品交換所の正面が駐車場であれば、その日のお客様の入り情報も分かる。
特殊景品交換所がガラス張りなら、お客様と会話することも多い。
これほどに、自然に情報を得られる部門は、他には見当たりません。まさに、パチンコ店における第二の景品カウンターなのだ。
私は一時期、全国の特殊景品交換所の接客を見て回ったことがある。その時肌で感じたことは、全国の特殊景品交換所の接客レベルは最低だということ。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」もなければ、ニコリ(^0^)ともしない。
淡々と特殊景品を数えて、現金を相手に差し出すだけだ。暇な時間はテレビを観たり、雑用をしている。
これは明らかに、接客業では最低のレベル。
実はこれにまつわる提案をした時に、私は散々な目に遭った。
業界人なら分かると思うが、パチンコ日報読者のパチンコ初心者の方のために簡単に書くが「ホール」と「特殊交換景品所」は完全に別会社。
3店方式と言うことばがある。それがこれに当たる。換金問題をグレーにしている業界の恥部と言う人も。
戦後、ホールでタバコやチョコレートを景品として獲得したお客様が、ホールの外にいる「買い娘」にその景品を売っていた。
20年ほど前に東京・府中市でこんなこともあった。
この地区は競走馬さくら軍団で有名な「さくらコマース」さんの直営パチンコ店がほぼ独占してホールの多店舗展開をしていた。
交換率は40玉交換。一般景品は等価交換。
セブンスターは200円=玉50個。
この玉数は今としては、あたり前田のクラッカー(このフレーズ、若い人には分からないかなw)ですが、当時は200円のタバコなら、75個とか80個での交換が当たり前だった。
この地区で200円のタバコを交換すると玉50個。これを特殊交換換金率に直すと、200円のタバコが125円で買える感覚になる。
店側はタバコの交換は1日20個までと制限していた。
ここで裏技を知るお客様はこんな行動をとる。
タバコを20個獲得すると、そのままタバコ買取所に持ち込むのだ(当時のタバコは20個が一括りになっていた)。
買取所では200円のタバコを150円で買い取ってくれる。
つまりお客様からすれば、交換率が33玉に化けるのだ。買取所はそれを170円~175円でスナックなどに販売する。
この買取所の接客が、何時もニコニコで満点。
「いらっしゃ~い」「ありがとうねー」
近くの特殊景品交換所の接客なんか比べ物にならない。
この買取所は、口コミで認知が広がった
好事魔多い。その後残念ながら、当局の指導(=違法)で閉鎖された。
その時に、本当に特殊景品交換所の異常に低レベルの接客を認識させられた。
今もレベルは、ほとんど変っていない。
つづく
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今まで書けないでいた提案・・その③ 特殊景品交換所の接客レベルを見直そう
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