例えば、家族4人でディズニーランドへ行くとしよう。入園料だけで5万円が消え、さらに食事代、お土産代、飲み物代を考えれば、もはや軽い旅行レベルの出費になる。ましてや地方から訪れるとなると、交通費や宿泊費も加わり、15万円程度は軽く吹き飛ぶ。これではもはや「庶民の娯楽」とは言い難い。
そんな中、「もっと気軽に楽しめるレジャーを復活させたい!」と考えている意外な人物がいるという。そのターゲットはなんと、パチンコである。
「パチンコ」と聞くと、大人の遊びというイメージが強い。しかし、この新構想のパチンコは、子供からお年寄りまで楽しめるものになるらしい。さらに、従来のゲームセンターとは異なり、風俗営業には当たらない仕組みになるという。
では、どこに設置されるのか?
「フードコートに後からパチンコ台を設置すると父兄からクレームが来るけど、最初から設置してあれば問題はない。そんな発想です」(週刊誌編集者)
なるほど、要するに「老若男女が集う場所に最初からパチンコがある環境なら違和感がない」という理論らしい。冷静に考えると、すでに商業施設のゲームコーナーにはクレーンゲームやメダルゲームが並んでおり、家族で楽しめる場所として成立している。そこには既にパチンコやスロットも設置されているので、これらとは一線を画すということになる。
しかも、この仕掛け人はパチンコ業界人ではないところがポイントだ。
詳細はまだ明らかにされていないが、凡人にはどのような形態でパチンコを復活させるのか想像もつかない。ただ、この新しいパチンコのポイントは、「気軽に遊べる」という点にある。
一方で、「パチンコ=ギャンブル」のイメージが根強い日本では、世間の受け止め方も気になるところだ。「ギャンブル性を排除した新しいパチンコ」として受け入れられるのか、それとも「やっぱりパチンコはダメだ」と批判の的になるのか。その成否は、仕掛け人の工夫次第だろう。
かつて、パチンコは庶民の娯楽として広く親しまれていた。しかし、時代の変化とともに客層が偏り、経営も厳しくなってきている。そんな状況下で「新しいパチンコ」を作ろうという試みは目が離せない。
もしこれが成功すれば、かつてのようにパチンコが日常の一部として受け入れられる未来が待っているのかもしれない。
果たして、「家族で楽しめるパチンコ」という新しい文化は根付くのか? それとも、夢物語で終わるのか? さあどっち。

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