この未確認情報をもとに、その版権が何であればヒットにつながるのかを勝手に推理してみた。
そこで真っ先に思い浮かんだのが、Netflixオリジナルドラマ『イカゲーム』だ。
『イカゲーム』は、2021年にNetflixで配信されるや否や、瞬く間に世界中の視聴者を魅了した作品だ。配信開始からわずか1カ月で、全世界の1億1100万世帯が視聴し、それまでNetflix史上最多視聴記録を保持していた『ブリジャートン家』を抜いて首位に躍り出た。
また、続編となるシーズン2も爆発的なスタートを切り、公開からわずか4日間で6800万回再生を記録。まさに“社会現象”と言えるほどの人気を博した作品だ。
この『イカゲーム』は、借金苦や社会的挫折を抱えた456人の参加者が、456億ウォンという莫大な賞金をかけて、命懸けのゲームに挑むというサバイバルドラマだ。
参加者たちは、子供の頃に遊んだ懐かしいゲーム、例えば「だるまさんがころんだ」や「ビー玉遊び」、「ガラスの橋渡り」、「イカゲーム」など、全6種目の試練を乗り越えねばならない。しかし、そこに待ち受けるのは単なる敗北ではなく「死」であり、極限の心理戦と、命のやり取りがリアルに描かれる。
さらに、本作の魅力は単なるサバイバルゲームの枠にとどまらない。極限状況の中で露わになる人間の本性、裏切りや友情、家族への思い、そして貧困や格差といった社会問題への鋭い批評性も内包しており、多層的なストーリー展開が世界中の共感を呼んだ。
この『イカゲーム』の持つ強烈な物語性と視覚的インパクトは、パチンコとの親和性が極めて高いと言える。
例えば、各ゲームを擬似連として段階的に進行させる演出や、「だるまさんがころんだ」におけるあの巨大な少女のロボットを使った演出、勝敗によって画面が一変するダイナミックな展開など、パチンコ機としての演出素材は豊富だ。
また、賞金が参加者の脱落とともに増加するというルールは、パチンコにおける出玉演出やリーチの発展性とシンクロさせることが可能であり、ゲーム性としても他に類を見ない緊張感を持たせることができる。
投票によってゲームの継続を決めるという設定も、遊技者の選択によって演出が分かれるのはパチンコ演出手法との親和性が高い。
さらに、『イカゲーム』のように「社会の歪み」や「人間の欲望」を背景にしたドラマは、従来の版権機とは異なる深みをパチンコに与える。単なるリーチ演出ではなく、プレイヤーが物語の一部に入り込んだような没入感を演出することができれば、これまでパチンコにあまり関心を持たなかった層にも強くアピールできるかもしれない。
某メーカーが取得したという「超ビッグ版権」が『イカゲーム』なのかどうかは不明である。しかし、もしそれが現実となった場合、そのインパクトと可能性は、現在の低迷するパチンコ市場に一石を投じることになるだろう。
この推理が当たっているかどうか、今後の正式発表を待ちたい。

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