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大企業で独身寮の見直しは優秀な人材確保と離職率対策

近年、多くの大企業で単独寮や社宅を見直す動きが活発化している。老朽化した寮を建て替え、快適な居住空間を提供している。

新入社員のアンケートで福利厚生の中で何を一番重視するか、という問いに対して、「寮・社宅、住宅手当などの家賃補助」の回答が最多だった背景などがある。

例えば、マツダは、広島地区に所在する技能系従業員向けの5つの社員寮を統合し、新たな寮を建設する。築50年以上が経過しており、住環境の改善で従業員満足度を向上させ、人材確保にも繋げる狙い。新寮では各個室の居住空間や設備の充実を図るとともに、入寮者の交流の場となるラウンジ、トレーニングルームなども設置するなど、快適で充実した寮生活を実現する。

大同特殊鋼は、群馬県の渋川工場の2つの独身寮を老朽化のために建て替えて、新たに1つの独身寮に集約する。総建設費用約11億円かけて快適な居住環境に加え、多目的室や談話コーナーを整備するなど寮内の人材交流を活性化させることが狙い。

これらの現状は、従業員満足度の向上や離職率の低下、新卒採用の強化を目指しており、若手社員の間でも高い評価を得ているようだ。

独身寮の場合、特に建て替えた真新しいきれいな部屋で、wi-fi環境が整っていることがポイントになる。NHKの衛星放送の受信料を負担する会社もあり、至れり尽くせりだ。独身寮を充実させた結果、3年以内の離職率が半減したケースもある。

どうして、寮に力を入れるかというと、社員の要望ももちろんあるが、日本の出生率に起因している。2023年に72万7277人で、2022年より4万3482人減少している。今後も下がり続けることで、優秀な人材を確保することは大企業でも難しくなってくる。20年先、30年先の採用計画を前提に大企業は今から行動しているが、パチンコ業界はますます求人難になることが予想される。

パチンコ業界で寮は、ホールの2階だったため、あまりいいイメージがなく、どんどん廃止して行ったが、独身寮という形で復活させることはありだろう。

ここから好評な福利厚生をいくつか。

●ヤクルト1000手当 
安眠につながるヤクルト1000は売り切れが続出したように人気の商品。1日1本、領収書を会社に提出すれば、次の給料で返金される。

●自転車通勤手当
コロナ禍にスタート。会社が電動自転車を支給。3年間勤務すれば電動自転車は自分の物になる。つまり、電動自転車の現物支給。3年間が過ぎると月1000円の手当てに切り替わる。

逆に福利厚生であまり利用されないのが、ベネフィットステーションだ。これはホール企業でも導入しているケースが少なくない。これは国内の提携先宿泊施設やフィットネスクラブなどが会員優待料金で利用できるものだが、意外と不評だ。従業員のために会社がおカネを払っているのに利用されないとなるとおカネの無駄になるので、廃止するケースもある。

その他、ホール企業と限らないが福利厚生で廃止されているのが、資格取得制度。これは次の転職のために資格を身に着けていることに気づいたから。転職準備を手助けするような制度は廃止されていって当然だろう。


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