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トップアスリートや勝負師はゲン担ぎが多い。
例えば、メジャーリーガーの前田健太は試合前に行う22のルーティーンがゲン担ぎとなっているが、その数の多さが話題になっているほどだ。
01:夕食に豚の唐揚げを食べる
02:コンビニに寄る
03:寝る前に同じ音楽を聴く
04:同じパジャマを着る
05:同じ下着をはく
06:試合開始7時間前に起床
07:お風呂でブログチェック
08:朝食は豚のしょうが焼き
09:風呂掃除
10:トイレ掃除
11:定刻に球場入り
12:当番日はいつも同じシャツ
13:ブルペンは真ん中
14:45球を投げ込む
15:塩で体を清める
16:左足でグラウンド入り
17:マエケンダンス
18:ラインは左足でまたぐ
19:プレートに祈る
20:手を胸に当て祈る
21:右肩、グラブに念を送る
22:右手を上げ、両手を広げ屈伸
さすが一流アスリートともなると、ここまでの拘りがあることに驚かされる。
北関東のホールへ夫婦で通う常連客の奥さんの方が、床に落ちていた2個の玉を拾って打ったところ、そのうちの1個がスタートに入って大当たりした。結果的に5500発出した。
それ以来、奥さんは来店するたびに床に落ちている玉を拾うようになった。ところが、各台計数機が普及するようになると、おいそれと玉も落ちていない。マイホールも時代の流れで各台計数機を導入して玉が落ちていないホールになってしまった。
ゲン担ぎの奥さんは玉が落ちていない店は、「玉も出ない」と思い込むようになると共に、玉1個の重みを感じるようになった。
ゲンを担ぐ人には床に玉が落ちていないことは各台計数機の弊害だが、それ以上の悪影響を及ぼしているのが、玉積みがなくなったことだ。
「ゲーマーの射幸心を煽るのがガチャです。アイテム欲しさにガチャを回し続けるわけですが、欲しいアイテムが手に入るとステージも上がって行く。それを自慢するために課金しまくる。パチンコで言えば自慢できることは玉積みです。自分はこれだけ出したんだぞ!と優越感に浸ることができたわけです。それが各台計数機によって奪われてしまった。玉積みしなくなったことと業界縮小もリンクする。スロットも各台計数機が登場しているが、特にスロッターは木の葉積みで出玉を自慢したいので、その楽しみを奪うようなことをしてはダメ」(メーカー開発)と警鐘を鳴らす。
人手不足の解消策として各台計数機はホールの必需品となっているが、1パチでは出玉演出は不要とも思われている。

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