パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

戻ってきた客、去って行く客

最近のパチンコ報道と言えばカジノ解禁にまつわる依存症問題や相変わらずの横領絡みのパチンコなどネガティブな報道が多い中、6月8日に放送されたNHKのドキュメント72時間「1円パチンコに哀歓あり」は、お客の生の声を拾って構成された内容だったが、業界的には一服の清涼剤にもなった。

この番組を観た70代のおじいちゃんは、すっかりスリープユーザーとなっていたが、再びパチンコをやってみたくなり5年ぶりに古巣のホールを訪れた。

パチンコから遠ざかった理由は年金生活だった。おじいちゃんの小遣いは月1万円。年金の支給日である15日まで、まだ多少小遣いが残っていたので、11日の月曜日にホールへ向かった。財布の中には3000円入っていた。

5年ぶりにマイホールを訪れたが、常連客の間ではおじいちゃんは死んだことになっていた。70代ともなると、急に姿を見せなくなるとそんな噂が立つものだ。

顔見知りの掃除のおばちゃんや常連客とも話ができて「パチンコっていいな」と思った。

それもそのはず。200円目で連チャンが始まり1万1000発を出したからだ。

「家族にはパチンコは止めたことになっている。タバコの臭いが付くので、家内からは『どこへ行ってたの』と聞かれることが困る。ま、その時は『碁会所』と胡麻化すけど」

このおじいちゃんのように、ドキュメント72時間を観て全国のスリープユーザーがどれぐらいホールに戻ってきたかを知りたいくらいだが、一人や二人ではないだろう。

その一方で、カジノに興味を持ってしまったおじいちゃんたちもいる。

パチンコ仲間のおじいちゃん6人が、去年暮れに香港・マカオへ旅行に行った。

最初はカジノにそんなに興味はなかったが、ルーレットやカードゲームは「目の前で抽選するのですごく興奮した。日本にカジノができたら絶対に行く」と6人ともすっかりファンになって帰って来た。

最近、3段クルーンのアナログ抽選機が登場しているが、おじいちゃんたちの目には「あれも、磁石がついて誘導してるんじゃないか? パチンコなんかやってられない」と機械にも信用がない。

「ルーレットの36倍の当たり、ハズレは自分で予測できるので、凄い快感がある。夢がある。パチンコはただやらされているだけ。パチンコも自分で予測できるようにしないとダメ」と手厳しい。

スロットマシンも体験した。カジノのスロットはオールクレジットでコインを入れる手間がない。

「ジャグラーならせいぜい300枚。ランプが点くか、ジャグ連ぐらいしか、楽しみはないが、スロットマシンはクレジットも一気に上がり、コインを入れる面倒くささもない」

カジノとパチンコを比較して夢を語られても土俵が違うが、公明正大性と自分で予測するゲーム性はカジノから学ばなければいけない。




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増客活動のためには集声力が重要

「集声力」メソッドなるものがある。

集声力とはビーブレーンクリエイションが作り出した造語で、お客・現場の声を活かす「集声力」の取組みで、すべてのスタッフがマーケターとして増客活動に参加するというもの。

集声力とは日々の顧客とのコミュニケーションをマーケティングに活用することだが、それをシステム的に行う。

その基本となるのが日報だ。スタッフは顧客との会話から集めた情報をスマホの集声力システムへログインして書き込む。



たとえば、日報ではこんな情報が書き込まれている。

●海の常連のお客様から花の苗がよかった。またやってくれたら来るという声を頂きました。

●今まで会員になって頂けなかったお客様から「こんな特典があるならなってもいい」と言われました。今までに会員にならなかったのか理由を聞くと「今更言いにくい」と言ってました。

●ご意見として炎天下で並んで待つのが大変だった!とのお声も。今から暑い季節になりますので長時間の整列はご年配にはちょっと厳しくなるかと思います。

●「家にチラシが届いたから来てみたのよ!」とおっしゃってるお客様に会員のポイントのご説明をさせていただいたところ会員になっていただけました!いつも他店で海を打っているそうです

●もちつきの件で「ここの人もきてくれて、子供たちもいっぱいで楽しかった」と仰っておりました。休憩室にお餅が置いてあったこともあり、ありがとうございますとお伝えしました。

●夏祭りに参加し後片付けの後、打ち上げ会にも参加致しました。エンドウ様イヨタ様スズキ様ササ様の常連様や近隣にお住まいの皆様との交流は新鮮でした。またエンドウ様のご友人は今度自店に遊びに来てくれるそうです。

このような顧客の声を集めて共有する。コミュニケーション力が高まれば高まるほど貴重な声も拾えるようになる。そういう声を拾い上げて開催した肉フェスのケースでは駐車場を地域の人に開放して、野菜の詰め放題なども実施した。パチンコの本業以外で地域の人をホールに集めた。

また、別のホールは地域が主催する夏祭りや餅つき大会にはホールスタッフが参加した。地域のイベントに参加して顧客の声を拾い、ニーズに応えた。

ホールにパチンコ以外のことで地域の人を集めるイベントを行ったり、地域の祭りにホールが参加した結果、稼働、収益ともに前年同月比でアップしている。





これらのホールに共通することは共にコミュニケーション力が高いことだ。顧客の声を集客につなげる情報収集力を高めるために、日ごろからコミュニケーション力を高める取り組みを行っている。

海の稼働が落ちたホールは集声力日報から原因が分かった。いつも来ていた常連客は自転車を止めていた場所が強制撤去対象になり、来られなくなったことが分かった。ホールは急きょ駐輪場を増設して、離反を食い止めた。

だから常連客の「パワフルだけは外さないで」という声も大切にする。

コミュニケーション能力が高まると、ホールスタッフがマーケッターにも育つ。

マーケッターとは
①顧客情報を収集できる。
②日常の気づきを提案できる。
③適切なコミュニケーションがとれる。
④価値を創造できる。

全てのホールスタッフがマーケッターになれれば、増客活動を通じて経営に参加することもできるようになる。




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4円で客もホールもおカネがかからないパチンコ台が業界復活のカギ

4号機全盛時代、余りの爆裂性から強制撤去になった対象機を東北・宮城のホールオーナーは頑なに自店には導入しなかった。

「ああいう機械は業界にあってはならない。どうしても使いたいというなら他の会社へ行ってくれ」と店長の要望も聞き入れなかった。

店を預かる店長にすれば、売り上げが上がり、利益も取れる機械は、ノルマを達成するには必要不可欠だ。そのためだけに、爆裂機を導入したがる店長たちをオーナーは叱った。

「お客さんが減り続けている理由は、おカネがかかり過ぎるようになって通えなくなった。メーカーの営業マンもホールの店長も、そんなに給料をもらっていないので、打てない。自分たちがやれないものを提供し続けているのだから、減るのは当たり前」

業界全体の売り上げが下がり始めると、メーカーはホールの要望に答える形でスタートの賞球個数を7個、6個、5個、4個、3個と落としながら売る上げの不足分を補っていった。

「業界はヘビーユーザーばかりを見てきた。ヘビーユーザーが喜ぶ射幸性の高い機械ばかりを開発してきたが、そのヘビーユーザーも減り続けている。離れて行ったお客さんのことは誰も見ていない。実は繁盛店こそが一番お客さんを減らしている」

繁盛店がお客さんを減らしているとはちょっと理解しがたい。どういうことなのか?

「稼働の良かった日のお客さんの顔ぶれを見て見なさい。普段とはまったく違う顔ぶればかりで、本当のお客さんを食いつぶす商売をしていたら、お客さんはいなくなる。業界から離れた2000万人のお客さんを呼び戻すには、業界がいいという機械の延長線上で呼び戻すことはできない」と断言する。

このオーナーはある日、日工組の幹部と会った。そこで幹部からこんな話を聞かされた。

「久しぶりにパチンコしたけど、パチンコがえらいことになっている。ホールさんは大変だな」

メーカーのトップはホールに出向いてパチンコを打つこともしなくなっているので、まるで他人事。

オーナーはメーカーのトップにこう要求した。

「開発が自分の小遣いの範囲で遊べるものを作らないとダメです。もっとも、売り上げが上がる機械を要求したのはわれわれホール側ですが、4円でおカネを使わない機械を作って下さい」

低貸し営業が今や主流になっているが、低貸し営業を喜んでやっているホールオーナーは誰もいない。緊急避難措置として低貸しをやっているだけだ。その低貸しですら目的と手段を履き違え、回らないのでどんどん面白くなくなっている。

「短時間で消費金額がかかる遊びを今の若者がやるわけがない。演出過多でしかも演出は裏切ることばかり。止め時を与えず、ずっと打たせようとする機械作りでは未来がない。ただ、おカネも時間もあり、遊びたい中高年はもっと分かりやすく、消費金額がかからない機械にすれば呼び戻せる」

4円でおカネのかからないパチンコ台とはちょいパチとも違う。お客もホールもおカネのかからない台のことだ。


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ドキュメント72時間が宮城のまるたま石巻店を密着

NHKのドキュメント72時間が宮城・東松島市の「まるたま石巻店」を舞台に72時間の密着取材を敢行した。題して「1円パチンコに哀歓あり」。




取材したのはゴールデンウィーク終盤の5月5日から8日まで。書き入れ時から平日営業の稼働までを垣間見ることもできる。

初日はGWということで朝から高稼働ぶりがうかがえる。NHKからマイクを向けられ逃げる客も少なくない。

ある客から「取材目的は何なの?」と聞かれるが、NHKも正直分からないのでホールに飛び込んだ。

インタビューに答えてくれたのは中高年が多い。70代の女性は先週まで入院していて、また来週入院するので「今のうちに思う存分楽しみたい」と笑顔で答える。

NHKスタッフは普段パチンコをやったことのない人ばかりのようで、店の奥にある快適な休憩所に驚く。休憩所にいた70代の主婦は孫も大きくなっておばあちゃん離れをして、用事がないときは休憩所に来て血圧を測ったり、知恵の輪をやったり、時にはパチンコも打つ。

「編み物が趣味だったけど、子供が大きくなり着てくれなくなった」

時間を持て余しているのでここに来ている。

パチンコは近所の人には内緒で打っているという60代の主婦は顔出しでインタビューに答える。

「ゴールデンウィークで出さないから悲惨よ。でも、血がみなぎる。パチンコは無駄なことをしていて後ろめたさがあるので内緒でやっている。(パチンカーに対して)世間の目は厳しい。15年一緒に暮らしたワンコが死んだときは泣きながらやった。一瞬でも忘れるから」

黒いワンピースを身にまとった70代の女性は元スナックママで、今は介護の仕事に就いている。仕事が終わると着替えてオシャレしてからホールに来る。

「台がきれいだから来る。パチンコが人生じゃ寂しいかも知れないけど、私はそれでもいい」とキッパリ。

閉店1時間前の午後10時にやってきたのは、30代のシングルファザーだった。子供が9カ月の時に離婚。以来男手一つで障害のある子を育て現在は中学2年生。子供は9時前には寝る。1日の仕事と家事を終えてやって来られる時間が閉店1時間前だ。

「唯一の楽しみ。無になれる」と1時間だけ楽しんで帰る。

2日目は5月6日。連休最終日。この石巻地区は、土日は午前7時開店の店が多い。

きっかけは東日本大震災だった。

「仮設に入って人が多く、プライバシーもなかった。朝からパチンコをしたいという声を聞いて7時開店になりました」(ホール関係者)

土日は7時開店が定着している。

64歳の男性は津波に全部流され、震災当時は大きなストレスを抱えた。

「ここに入れば色んなことを忘れることができる」

取材者から「うるさくないですか?」と聞かれる。

パチンコをしたことのない人からするとそう感じるが「うるさい音がいい。何も音がないと色々なことを考えてしまう。逆に落ち着く」

33歳の建築関係者は4号機の時代からホールに通っている。

「震災後はパチンコ屋の風当たりを強く感じるようになった。被災地だからと言ってパチンコをしちゃダメじゃない。あの日から時間は経っていて、そのままじゃない。被災地でパチンコをしている人たちも、あの日から普通に戻った感じ。今が普通」

取材3日目、5月7日は連休明けの月曜日。平日の朝一ともなればさすがに客も少ない。

70歳の男性は婿養子。

「本当は休みだけど、家には仕事だからと言って出てきた。休みの日は家にいても婿養子なので自分の居場所がない。7年目で復興住宅に入れる。70歳でスタートを切れるのもいい」

パートタイマーの主婦は55歳。

「2~3日来ないだけで、スタッフに心配されるんですよ。スタッフと休みが合えば、一緒にランチも行きます。ここは出会いに満ちていることに気づきました」

5月8日、取材最終日。

「2000円あれば、コメ5キロが買えるのに」とサンドにおカネを突っ込む女性や「人生を生きていくためには、楽しいことをやらないと生きてきた甲斐がない」とやる気満々の75歳男性、時化で3日間も漁に出ていない31歳の漁師らのインタビューで番組のエンディングテーマが流れ始める。

パチンコに求めるのは人それぞれ違う。もちろん勝ちたいから来る人もいるが、家で居場所のない人や一仕事終えての息抜き、苦しいことを忘れるためなど、パチンコの存在理由を知らしめてくれた。

最近はパチンコと言えばネガティブ報道しかないが、パチンコをやらない人がこの番組を観てどう感じたか? 自分の目には、まるたまが地域から必要とされている場所であることが伝わってきた。さすがに高射幸性を否定してきた竹田社長のホールだ。



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地域一番店に欠かせない新台選定力とは

7月から9月にかけて発売予定のパチンコ新機種の主なラインナップは次の通りだ。

ダイナマイトキングin沖縄(大一)
綱取物語~横綱7戦全力~(アムテックス)
ウルトラセブン2(京楽)
大海物語4BLCK(三洋)
吉宗4天昇飛躍の極(大都)
金の花満開(西陣)
七つの大罪(サミー)
ジューシーハニー2(サンセイ)
真・花の慶次2漆黒の衝撃(ニューギン)
聖闘士星矢4(三洋物産)
リング呪縛RUSH(藤商事)
フィーバーアクエリオンW(SANKYO)
戦国乙女5H1BZ1(アムテックス)
真北斗無双2(サミー)
牙狼 TUSK OF GOD(サンセイ)

1種+2種混合ミドルタイプ、2400発&小当たりRUSHミドルタイプ、 V確STライトミドル(199)タイプ、一撃7000発餃子の王将タイプ、V確転落タイプRUSH時オール2400発とスペックも様々だ。

ホールの機種選定力が問われそうなラインナップだが、地域一番店を実現する上で不可欠となるのがまず、新台選定力を磨くことである。機械代のかけ方の善し悪しが収益に直結するため、以前に比べればかなりシビアにはなっている。

それでも、攻めの戦い方でシェアを取って行くためには新台予算もかけなければならない。一方の守りの戦い方は一つ下の店に追い抜かれないためのギリギリの予算で賄わなければならない。

新機種導入で寿命が長い攻めの機種はライバル店の2倍、3倍導入し、機械寿命が短い守りの機種はライバル店の半分も導入しないなどメリハリをつけることで台の総数を抑えることができる。

話題機はパチンコで言えば年間5機種ぐらいしか出ない。話題機は当然ライバル店も導入するが、何台設置しているかが差別化につながる。

新台選定力が上がれば、ライバル店の新台購入の60%で勝つこともできる。新台選定力を上げるには過去の機械を数値化、点数化することから始める。

10週稼働で33%を超えたら寿命が長い機械ということになる。過去の機械と照らし合わせて数値から寿命予測を立てる。その予測が当たったかどうかを評価する。これをPDCAのサイクルで回していく。1年間続けるだけでも新台選定力が磨かれ、勝ちやすくなる。

地域一番店を32店舗作り上げてきたネクステリアの森本耕司氏と営業目標1000%を達成し続けてきた伝説のコンサルタント越石一彦氏がタッグを組んだ「地域一番店になるために必須の戦略セミナー」は好評につき、今後、名古屋、金沢、札幌、福岡、東京、大阪会場での開催が予定されているが、上記のような明日から実践できる新台選定力のノウハウも深く掘り下げていく。

ネクステリアは全国3000店の頭取りデータから、地域一番店と二番店の違いを分析しながら発見した売上を上げるために必要な8つの法則から地域一番店になるためのカギを紐解く。

セミナーの内容は以下の通り



セミナーの申し込みはこちらから

■会場(時刻はいずれも13:00~16:45)

・名古屋
6月28日(木)
TKP名古屋栄会議室
愛知県名古屋市中区栄3丁目4-21 TOSHIN SAKAEビル 7F

・金沢
7月26日(木)
ITビジネスプラザ武蔵
金沢市武蔵町14番31号 5階

・札幌
9月7日(水)
札幌駅前ビジネススペースカンファレンスルーム
札幌市中央区北5条西6丁目1-23  第二北海道通信ビル2階

・福岡
10月3日(水)
リファレンス大博多貸会議室
福岡市博多区博多駅前2丁目20-1大博多ビル11F

・東京
11月7日(水)
BMT貸会議室 上野・御徒町貸会議室
東京都台東区上野3-7-3 SDビル5階

・大阪
11月28日(水)
新大阪丸ビル別館
大阪市東淀川区東中島1-18-22 丸ビル別館



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