同社の関連会社に勤務する40代のAさんは、スロット好きで650万円の借金を抱えていた。大学生と高校生の2人の子供はおカネが一番かかる時期でもある。
その650万円の借金を奥さんの実家の力を借りて一括返済することで、Aさんはスロットから足を洗った。
奥さんは1人娘だった。おカネの出どころは実家から借りた、というだけで詳細は1年間内緒にしていた。
おカネの出どころは、奥さんの母親が宝くじで1億円当てたものだった。
Aさんはおカネの出どころが分かり、安堵したが、奥さんからは「絶対誰にもしゃべるな」と釘を刺されていた。
しかし、Aさんにすれば、650万円の借金が宝くじでチャラになったことを話したくてうずうずしていたようで、会社の仲間との飲み会で酔っ払ってついついしゃべってしまった。
そういう話は社内に瞬く間に広まるものである。それが上司の耳にも入り、リストラ対象だったAさんに対してパワハラが始まる。
家で奥さんにこのことを話すと「あんた、どこまでバカなの!」と罵倒されたのは言うまでもない。
リストラ対象でもありパワハラにも耐えられないAさんは、あっさりと辞表を出したのは、リストラが公表された矢先だった。
スロットを辞めたAさんが次に嵌っていたのはロト6だった。
ロト6は、1口200円で購入。1~43の43個の数字の中から、異なる6個の数字を選ぶ「数字選択式宝くじ」だ。
当せん金(理論値)は、1等2億円、2等約1,000万円、3等30万円、4等6,800円、5等1,000円(原則固定)だ。
ただし当せん金額は、その回号の発売額と、当せん口数によって変動する。
当せん者がいない等級の当せん金総額、および一口あたりの当せん金があらかじめ定められた最高額を超えた場合の超過額を次回号の1等当せん金額にキャリーオーバーできる。キャリーオーバーが発生した場合、1等の当せん金は最高6億円となる。
ロト6は、原則1年中、毎日午前8時から午後8時まで、数字選択式宝くじ売り場で購入できる。
で、件のAさんはロト6で9000万円当てていた。これであっさり、会社を辞めることができた。
宝くじで当たった1億円で650万円の借金をチャラにしてもらい、今度は自らが買ったロト6で9000万円を引き当て、辞表を提出。まさに一発逆転人生ではあるが、この先の人生がどうなるかは誰にも分からない。
宝くじで人生が変わったAさんの部署では宝くじがブームになっている、という。

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