大好きだった祖母が亡くなったことだ。
体調が思わしくなく、病院へ入院した時は全身に転移した末期がんだった。それで、病院へ見舞いに行くこととなるが、朝一の抽選に外れた時が、病院へ行く日となった。
祖母はスロプロで生計を立てていることは知っていた。「お前はいつも忙しいな」と寂しそうにいう祖母がさらにこういった。
「お前のスーツ姿が見たかった」
スロプロではなく、ちゃんと会社員として働け、という意味が込められていた。
入院から1カ月ほどで亡くなった。
葬儀を済ませた後も、「スーツ姿が見たかった」という響きが頭から離れなくなり、ホールへ向かう回数が減って行った。
「ちゃんとした会社で働こうかなという気になってきました。親が離婚してばあちゃんに育てられたようなものだったので、ばあちゃんの夢を叶えようかと考えるようになりました」(スロプロ)
スロプロになった理由は、勝ったおカネで毎日美味しい酒を飲むことだった。祖母の死がきっかけとなり、モチベーションも下がった。
「今は朝の抽選に当たるか、ハズレるかで、決まるようなもので、抽選に負けるとダメですね」(同)
週7実働から週2~3日実働になって気づいたことがある。それはホールの騒音と殺人光線だった。
「ほんのちょっとブランクが空いただけなのに、大騒音が耐えられなくなり、今はイヤホンで音楽を聴くようにしています」(同)
前振りが随分長くなったが、本題は騒音問題だ。常連客や働くスタッフは毎日のことなので、騒音も慣れてくるのだが、初めてホールに足を踏み入れた人には耐えきれない。繁盛店になれば、なるほど騒音量も比例して大きくなる。
ホールはお客さんとのコミュニケーションを図るために、積極的に会話をしているホールもあるが、お年寄りも多い中、会話が成立していることが驚きでもある。
昔、暇なホールの賑わいを音で演出すために、25年以上前、店内騒音の環境音楽CDを発売した会社が大阪にあった。当時は機械からそんなに効果音が流れる時代でもなく、騒音も今とは比較にならなかった。店内騒音が商売道具になった時代もあったが、今はそういう時代ではない。
外国人観光客が興味を持ってホールに入っても、騒音で退散していくことも結構あるようだ。
タバコの問題と同様に騒音も解決して行かなければならない問題で、メーカーも実際に消音対策は考えているようだが、実行されていない。
メーカーの派手な機械作りの影響で騒音もパワーアップされていくばかり。
ホールの問題点としての騒音も解消することを真剣に取り組んで欲しいものだ。
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