相変らず出てくるのは、セブン機一辺倒でメーカーが面白い機械を出している、ということは伝わらないが、メーカーにすれば、稼働が上がらないのは、使い方が悪いホールに責任転嫁してしまう。
この堂々巡りにそろそろ終止符を打たなければならない。
業界がおかしな方向へ進んだのは、大手が率先した等価交換営業だろう。
40玉交換時代のホールの中に、何よりも稼働時間を重視したホールがあった。1時間の最大アウトは6000発で、稼働率を4万発稼働とか表したが「○時間稼働」と時間で表した。ホールの営業は1日14時間営業だが、1日のうち何時間営業していたか、ということで時間に置き換えた。それほど稼働を重視した。稼働がなければ、売り上げも、粗利も取れないからだ。
稼働時間を重視するホールは、稼働を落とすと怒られたが、粗利を取り過ぎても怒られた。
稼働を落とさない釘はスタートを回し、TYも削ることはしなかった。持ち玉で遊んでもらうためである。それは40玉交換だからこそできた。
等価時代の今はTYとベースを削ってスタートを回す方式だが、そのスタートさえ回さなくなっている粗利重視の店が増えた。そのため、お客も当たると即止め、即交換で持ち玉で遊ばなくなった。
「細く長く粗利を取りたいが、その前にお客さんが飛んでしまったら不安で仕方ないので、甘く使えません」(店長)
今残っているユーザーの大半は連チャン重視だ。甘デジで負けを取り戻そうと思えば、小刻みに連チャンしてくれるような機械でないとニーズがない。まったりと遊べるような機械は受け入れられない。
「今のパチンコ市場をリードしているのはメーカーです。組合は新規客の開拓が課題といいながら、口先ばかりで何ら行動しない。新規客の開拓には、ホールが甘く使うことですが、それができていないことが一番の問題。稼働重視に頭を切り替えることです。今後のパチンコ市場を形成するには、一度お客さんもガラガラポンしないといけないと思いますね。ダラダラ出るような機械でも満足してくれるようなお客さんを新たに開拓するしかありません」(パチンコメーカー関係者)
客層をガラガラポンする前に業界全部をガラガラポンしろ、といわれそうだ。
等価交換営業はある意味客のニーズに応えたものではある。業界全体が等価交換へ走ったために、その結果として1パチが誕生した。ここの部分を今一度検証しなければ、業界の復活も4円の復活もない。
検証から見えてくることは等価交換の反省である。
後は、どうやって業界で足並みを揃えて40個まで引き戻すかだ。28個程度では屁のツッパリにもならない。

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