パチンコ日報

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快適性を追及するには台間を50センチ広く!

「映画館はヒット作が出れば観客を動員できるが、駄作ではすぐに打ち切りになる。作品によって観客動員が大きく左右される、という意味ではパチンコと一緒」と話すのは中堅マーケティングプランナー。

確かに映画館もパチンコ店も上から与えられたもので受け身営業するところは同じだ。ヒット映画、ヒット機種によって売り上げが左右されるのも同じ環境といえる。

「映画館とパチンコ店との大きな違いは、映画館は今徹底的に快適性を追及している点です。座り心地のいいシート、食べ物が置けるようにテーブルを設けたり、映画館じゃなければ味わえない臨場感のある音響など集客のために快適性を追及しています。パチンコ店で一番欠けているのが快適性です。ここを追及すれば集客の伸びしろはまだまだあるのに、業界はそれに気づいていません。タレントを呼んで一過性の集客にカネをかけるのではなく、映画館のように恒久的な集客におカネをかけるべきです」

快適性ではどの映画館も一定のレベルに達しているが、他の映画館との差別化に食べ物がある。映画館といえばポップコーンが定番だが、キャラメルポップコーンの美味しさを求めて、わざわざ近所の映画館ではなく、そのキャラメルコーンがある遠くの映画館に足を運ぶ、という層もいる。

映画館は禁煙になって久しい。隣の人のタバコの煙が気になるパチンコ店では、その対策として分煙ボードが設けられるようになったが、ないよりはまし、という程度。パチンコをやらない人の理由にタバコの臭いが服に付くのを嫌う人も少なくない。まず、タバコが吸える環境が快適性のハンディキャップになっている。

タバコや店内の騒音も快適環境を妨げている元凶だ。騒音は逆に無音になったらパチンコではなくなるが、度を越していることは事実。

ま、ここまでは今までにも語り尽くされているので新味もない。

本題はここから。

「台間を後50センチ広げる。50センチが無理なら最低で30センチ。これだけ台間が広くなれば快適性が格段に上がります。この台間になれば、隣の人も気にならない。広げるのは島間ではなく、台間です」

これこそが、パチンコ業界人にはない発想だろう。

かつては限られたスペースに何台設置できるかがポイントだった。それで、台間も島間もギュウギュウ詰めだったが、今はそんな時代でもない。稼働のない島を閉鎖するぐらいなら、最初から既製品で台間の広い島を作ることも必要であろう。

「一度座ったらその場から離れたくない。その場で食事したり、できればその場でトイレもできる、その場で風呂にも入れる。そんな常識に囚われない発想が業界には必要だと思います。お客さんを喜ばせるために何をするか。お客さんが望んでいるサービスはまだまだ一杯あります」

規制、規制が多い業界に浸かっていると発想も飛ばない。空気を入れ替えることもたまには必要だろう。



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