それによると、10月7日現在、16機種(13メーカー)が発売され、全国の538店舗(320法人)が5391台をテスト導入している、という。
テスト導入の条件は1機種2台以上、合計8台以上、4円貸しにコーナー展開などとなっている。導入ホールアンケートによると、4円平均アウトよりちょいパチの方が高い店舗では、同一機種を連続して配置したり、遊パチコーナーや1パチコーナーに隣接する配置、客動線から視認率が良い場所に配置、定期的に新機種を導入などの積極策が功を奏しているようだ。
一方、結果が出ていない店舗は、機種をバラバラに配置したり、遊パチや1パチから離れたコーナーや死に島に設置したりと、消極策がそのままの結果となっている。
ちょいパチユーザーは圧倒的に年配者が多いのも特徴で、4円の遊パチ層が支持していることも見えてきた。
まさに、積極的に取り組んでいるホールと日遊協の役員をやっている関係で、しかたなく付き合っている消極的ホールでは、明暗が別れる結果となった。
ここからは積極策ホールの声だ。
「ちょいパチを打ってくれるのは圧倒的に高齢者です。今のパチンコを支えているのも高齢者ですから1パチからちょいパチへ流れてくるのを期待しています。これからはもっとちょいパチに力を入れて行きます。そのためにも、メーカーさんにはちょいパチをもっと増やして欲しいと発破をかけているぐらいです」
大手ホールといえども直近の決算報告では、減収減益の厳しい数字を突き付けられている。決算報告とは、お客さんからの支持を表す1年間の通信簿でもある。売り上げが下がるのをコストを削減、削減しながら何とか利益確保につなげているが、コスト削減もできるところはとっくに手を付けている。
4円が壊滅状況の店舗もある中で、1円で稼働を上げるよりも、4円のちょいパチで稼働を上げる方がホールにとっても理想的な展開だ。
「一番のお荷物は4円コーナーで、4円の稼働を上げられる店長もいませんでした。ちょいパチを導入して4カ月ほど経ってみて、ちょいパチは4円コーナー復活の救世主として期待できる手ごたえを感じてきています。ちょいパチコーナーの中に手打ち式を入れれば、手打ちの稼働が取れるようにも思います」
じっくり、ゆっくり、おカネをかけずに遊ぶことができるちょいパチ、手打ち式が高齢者の支持によって4円をちょっとずつ活性化してくれそうだ。

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