このスロットの状況を踏まえて、スロット関係者が苦悩ぶりを明かす。
「スロットは60%が不適合になっているが、最近は出玉性能以外の部分で不適合になるケースがすごく増えている。当たり信号の取り方とか、リール制御の信号の優先順位とか、一般当たりとボーナスが同時抽選の場合は、ボーナスを優先して引き込めとか、止め方までNGになってきている。明らかに射幸性が下がる機械でないと落とされる。射幸性が落ちるということは今よりも消費金額は少なくなる。つまり、10万円、20万円取れる期待はほぼなくなる」
スロットの不適合率が高いことを憂慮した回胴式遊技機製造者連絡会は10月25日付で、出玉以外の不適合の事例を次のように公開している。


これを読んでも一般の人は分かりにくい。一番の関心事はやはりATの行方だろう。
「有利区間のゲーム中はATを発動してもいいが、ATが発動しない区間を設けなければならなくなっている。ということは上乗せ、上乗せでの何千枚の世界は遠くなるばかり。10月からの申請分からATの有利区間でも1500ゲーム、3000枚で強制終了になる。これで万枚コースはなくなる。ATの魅力はなくなる」(同)
警察庁の指導は射幸性を落とすことなのだから、時間を掛けようが万枚コースは排除されて行くわけで、スロットもいよいよギャンブルから遊技の世界に舵を切らなければならなくなった、ということだ。
スロットは等価交換営業が当たり前になっているが、これが射幸心をあおる一因とすれば、この等価仕様にもメーカーは自らが手を付けなければならない。
「パチンコメーカーもスロットメーカーも歩調を合わせて、最低出率が100%以上の機械を作ること。ホールはそれでは等価営業では使えない。利益を取ろうと思えば、必然的に低価交換で営業するしか方法はない。射幸性の低い遊技機は最低出率が100%以上の機械を作って初めて整合性がつく。そもそも、パチンコとスロットはゲーム性が違うものを、無理矢理一物一価にしていたが、これで一物一価の問題もクリアできる」(同)
こんな仕様の機械になれば、プロも食えなくなる?

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