違反内容は会員メールに「6月は6の季節」などと高設定を示唆したメールを配信。同日午後の店内は特定の遊技台にランプを置き、「赤ランプ、ロック」などと設定6を示唆する行為を行っていた。
この事案を受けて、埼玉にあるホールが、所轄からの「将来的には広告が一切打てなくなる」という話を耳にした。それが埼玉県だけなのか全国的なものなのかどうかは分からなかった。
広告が一切できなくなるということは考えられないが、この話を聞いた営業本部長が出入りの広告関連の業者を呼んで「広告のプロなんだから本当にお客さんを集められる方法はないか」と相談を持ち掛けた。
その時にソープランドの話が出て。
ソープランドはパチンコのように新聞の折り込み広告でチラシを打つことはできない。風俗誌かネットが中心で、ユーザーは値段が安いか、好みの女性が在籍しているかぐらいをチェックする。
ソープランドで広告が打てなくなると新規客が取れなくなってお手上げ状態になる。
パチンコ業界で広告宣伝が一番厳しいのが京都だ。チラシをはじめ、店外ののぼりも一切NGとなっている。営業所の敷地以外での広告物の配布ができないことになっている。
「私が業界に入ったのが1994年ですから、今から22年前になりますが、その時すでに新聞の折り込み広告は禁止されていました。京都以外で滋賀県や大阪にも店があるのですが、チラシをまいて効果のある地区とそうでない地区もありますから、一概にチラシは効果がないとは言い切れません」(京都のホール関係者)
では、入社当時のどうやっていたのかかというと、もっぱらDMが中心だった。自宅へ送るものなら、店外で広告物が目にふれることがないので、それはOKだった。それからインターネットの普及とともに、メールやLINEが使われるようになった。
「チラシに関しては足並みが揃っているので、問題はありません。ただ、求人情報誌でグランドオープンにつきスタッフ募集といった方法でグランドオープンを知らせたり、ゲーセンとホールを併設していたケースではゲーセンの広告を打ったりして、何とかパチンコの存在を告知しようとしたこともありましたが、長続きはしませんでした」(同)
京都市にはさらに全国一厳しい景観条例が施行されていて、京都らしい景観を阻害する派手な建物や広告物が規制対象になっており、違反すると罰則規定がある。
広告は目立ってなんぼの世界なのに、京都市内ではそれができない。
「派手な色の外壁は塗り替えたホールもあります。市の人間が巡回してチェックしていますからね。設置看板の大きさも守っています。ただし、貼ってもすぐに剥がせるポスターなどは派手なものを作って貼っていますよ。条例違反ですが」(同)
京都市内のホールは組合による広告宣伝の自主規制と景観条例の2本立てで広告宣伝ができない環境にあるが、それでも営業はできている。
いずれ、広告宣伝がさらに規制を強化され、無法地帯だったネットにも網がかけられることにもなり兼ねないが、まっとうな方法で集客する方法を考えたものが大儲けできそうだ。

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