パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

プロと一般客が共存するには

ジャグラー一筋25年。都内在住のスロプロのAさん(47)は、最近の心境をこう露呈する。

「毎日が辛くて仕方ない。行っていた店が出さなくなって、衰退していくばかり。良かった時は年間600~700万円は稼げたが、去年は250万円。今月の稼ぎはやっと20万円。この年になると自分が情けなくなる。この先なんの保証もない」

Aさんの顔見知りには、地方から東京へ流れてきたBさんがいる。

「関東はまだ大型のグランドオープンがあるが、地方は派手なグランドもなくなったので、5年前に東京へ出てきた。今は6人のシェアハウスに住んで家賃・光熱費は3万円。食べるものも切り詰めている。それでも14~15万円しか稼げない。パチンコが衰退するのと一緒にプロも食えなくなっている」

20万円も稼げなくなったら、プロとして立ち回る魅力もない。

朝一から抽選に並び、閉店まで打つには、効率の悪い稼ぎともいえる。

昨年8月にも16年間続けてきた大阪のピンプロ(32)が引退したエントリーを書いたが、彼が引退した理由は、ずっとプラスにしてきたのに、昨年6月に初めての赤字を経験したことが引き金になっていた。

当時の心境を次のように語っている。

「グランドオープンはプロやウチコも集客効果として釘を開けていましたが、グランドオープンした店舗は、4円の釘は初日から閉めていてプロ連中も『この店アホか』と諦めるぐらいプロ飛びが凄かった。どこのホールも最後のMAX機商戦で抜いてくるでしょうから、1年後には一般のお客さんのいなくなりますよ」

稼がせてくれた優良店がどんどんなくなって行くことにも一抹の不安を覚えていた。

Aさんはいう。

「人間の体にはいい菌と悪い菌が同居してバランスを保っている。悪い菌を取り過ぎるといい菌まで殺してしまうことになる。昔のホールはプロと一般客が絶妙なバランスを保っていた。プロを排除するような釘や設定になれば、一般客も寄り付くはずもない。プロも食える店は繁盛しているが、そういう店がどんどんなくなっている」

プロと一般客が共存できるスタイルといえば、昔の定量制しかない。

朝一でプロが打ち止めにした台を午後から一般客に開放した。

今の無定量、台移動自由、出玉共有とお客さんのためにと思って始めた営業スタイルがプロやウチコ軍団を増幅することになった。グランドオープンの賑わいを作っているのも彼らである。

定量制に40玉交換。先人が編み出した営業スタイルは、改めてパチンコが娯楽だったことを教えてくれる。


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嘘や騙しのないパチンコをマツコで作れないものか

誰に媚びることもなく自由、でかつ毒舌交じりで的確な発言をマツコ・デラックスの快進撃が続いている。「マツコ&有吉の怒り新党」、「マツコの知らない世界」、「月曜から夜ふかし」、「アウト×デラックス」、「夜の巷を徘徊する」、「マツコ会議」…現在、冠番組やMCを務める番組だけでもこれだけある。今やテレビをつけてマツコを見ない日がない。

それもそのはず。今や新CMの“女王”だ。番組以外でもCMに引っ張りだこだ。辛口で毒舌なマツコが自らの番組である「マツコの知らない世界」で紹介された商品を誉めると、その商品がバカ売れするぐらいの影響力を持っている。セブンイレブン特集ではマツコが絶賛した「金のハンバーグ」が放送翌日は3.8倍も売れた、という逸話がある。

その影響力をスポンサーが見逃すはずもない。トヨタ、サントリー、日本郵政、ミスタードーナツ、花王、タイガーなど日本の名だたる大手がマツコの力を必要としている。

自らの主戦場である食べ物系でマツコらしさをいかんなく発揮しているのがピザーラだろう。マツコとコマツコの掛け合いは、コマツコに説教するマツコの毒舌がスパイスになって、見ていて飽きない。

トヨタはパッソのCMでマツコをトドコンパニオンに仕立て、「こいつが小さいのよ」と毒を吐かせる。

スポンサーもマツコの毒舌で自社製品を叩いて欲しいぐらいの自虐的CMが目立つ。

マツコもマツコで引っ張りだこの人気に「高額の契約金に目が眩んだ。これで老後も安心できる。ヘルパーさんを雇うにも普通の人の3倍~4倍はかかるからありがたい」ときれいごとは一切言わない。

毒舌なのにCMに引っ張りだこになるのは、マツコの「本音」が魅力だからだろう。撮影現場でも「もっと強い言葉がいいのでは」と自らがアイデアを出し、監督と議論することもしばしば。それが結果的には強い訴求力になっている。

これだけ人気のキャラクターをパチンコ業界は指をくわえて見ているだけなのだろうか?

高額のギャラを積めばキャラクターになってもらうことはできそうだ。マツコがパチンコになった時、ウソや騙しのリーチは作れない。さしずめ「CRマツコの本音」というテーマで開発。マツコの天敵である女子アナを痛快にぶった切る。パチンコユーザーのイライラを解消できる機械が作れそうだ。

液晶を批判しながら、この手の記事を書くと「日報はブレている」とまた批判が来そうだが、これはパスを送る意味合いがあるので、そこんとこよろしく。


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社長自らが総付け景品を配ることで見えてくる事

「社長の顔が見えるホールにする!」

この方針を具現化できる方法がある。それは月に一度の総付け景品を社長自らが配ることだ。これを実践している社長を真似て半年前からやり始めている社長は2代目で、年齢は30代後半。

「会長(初代社長)の考えが、社長の顔が見える会社にする、ということで、確かに現場にもよく出ていました。その考えを引き継いだもので、原点回帰ですね」と総付け景品を配りはじめた理由を話す。

総付け景品を配る時は自ら社長の○○ですと、名乗りながら一人一人に手渡して行く。初めてのお客さんの大半は社長と分かると二度見する。その時の顔の表情が明るくなる、という。総付け景品には社長の似顔絵が印刷されていて社長を全面的にアピールする。そう、アパホテルの元谷芙美子社長のように。

社長が配ることでお客さんの反応も違う。

前述したように、およそ8割が笑顔で受け取ってくれ、2割が無反応、さらに「いらない」と拒否するのは0.5%ほど。

「ホール現場にスタッフとして出ていた時代は、『玉が出ない』と本気で怒られたものですが、社長だと分かると、『このティッシュになんぼかかってると思っているんや』と笑いながら返してくれますね」

正直なところ、最初は社長が総付け景品を配ることには抵抗があった。配る日は週末なので休みの日と重なること以外に、人材育成の取り組みをチェックする仕事を入れていたからだ。

それを現場からの声が後押しした。

「現場に出るのは元々好きなんですが、総付けで各店舗を回ることで、現場スタッフと話す機会が断然増えました。社員同士で褒め合う『ありがとうカード』制度を実施しているんですが、スタッフからありがとうカードをたくさんもらえるようになりました」

同社ではありがとうカードのポイントが50ポイント貯まると5000円分の食事券を進呈している。本社管轄の社長は、ポイントが貯まっても食事券はもらえないが、点数が低いと逆に格好もつかない。

「業界は先行き不透明で不安ばかりだと思います。業績も思うように上がりません。業績が上がらないと現場のモチベーションも上がりませんが、社長が現場で総付け景品を配る姿は何らかの刺激にはなっています。現場からの声があれば、これからもずっと総付け景品配りはやっていきます。率先垂範は得意ではなかったんですが、景品配りをやってみて、会長のこれまでの努力に尊敬の念を抱くようになりました。これに気づいたことが一番重要でした」

机上で考えるだけでなく、何らかの行動を起こして、現状を打破することが何よりも重要なことだ。


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アナログ役モノ機の可能性

9月5日付の「ハラハラドキドキ感満載のアナログ抽選機」はことのほか、メーカーや販社などで話題になったことが分かった。

3段式の円盤が役モノとして搭載されており、アナログ抽選するところが可視化できる、というものだった。

あるメーカーの関係者からは「どこかのメーカーで開発中なのか?」との問い合わせがあったほどだ。他メーカーの動向が開発陣は一番気になるところだが、同様のことを10年前に考案していた、ともいう。その時はまだまだ液晶全盛期でアナログチックな機構は結局お蔵入りとなったようだ。

今回のエントリーは、日報から「こんなパチンコ機を開発みてはどうか」という提案だったが、文字だけでなく図解入りで解説していたので、読み手もイメージが湧きやすかったようだ。

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「あのアイデアでパチンコ機を作った場合、どこが問題点で、どこが改良点かなどということが、社内でも話題になり議論した。久しぶりにパチンコの遊技性を考えるきっかけとなった」と話すのは販社の関係者。

新たな提案として「一番最初の円盤のVを増やして、3段目まで楽しませた方が最後までハラハラドキドキが連続する」と議論の結果を披露してくれる。

「25万円以下なら売れる。35万円なら売れない。本当はどこかのメーカーが開発中でアドバルーンを上げて、反応を見てるんじゃないの」と勘繰ったりする。

また、遊技機開発の関係者はこんな見解を示す。

「あの3段の円盤はデジパチに置き換えられる。一番目の円盤は、デジパチでいうところの始動チャッカー。従って、1000円スタートと同様の回数が一番目の円盤には入らなければならない。2段目の円盤はデジパチのリーチ。さらに、3段目の円盤がロングリーチやプレミアムリーチの役割を担う。アナログはデジタル以上に信頼性が高い。何故なら、見えるから。21世紀のアナログとして、別穴があって一発飛び込みで、当たりを付けるのも夢があっていいと思う。3段の円盤と一発穴を組み合わせたら絶対面白い台が作れる」

昔の一発機のように飛び込みになかなか入らない台では確かに面白くない。セブン機のスタートと同じような感覚で1番目の円盤に玉がジャンジャン入らないとやる気が失せるというもの。

その一方でアナログ機は保通協を通すのが難しい様に思われる。

「動作原理を数値的に説明しなければならないが、型式を取る時に盤面の角度を3段階で変えるなどして、確率を動作原理で説明できる。釘調整は役モノで行うなどすればいい」(開発関係者)

確変一辺倒だったが、A-gonや大一の「CR天下一閃」などアナログ役モノ機が登場し始めた。そういう意味ではスロットよりもパチンコの方が魅力ある機械を作ることができる。アナログ役モノで玉の動きを追うのがパチンコ本来の楽しみだった。

もっと、もっとアナログ役モノ機が増えて欲しいものだ。


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表向きはweb制作会社だが本業はパチンコ・競馬詐欺サイトの制作会社だった

人間に欲がある限り、この世の中から詐欺はなくならない。

「濡れ手に泡」「一攫千金」——こんなうまい儲け話なんかあるわけない、と思いながらも、欲に目が眩むから詐欺に引っかかってしまう。

以下の表はつい最近のパチンコ攻略情報詐欺のサイト情報だ。検索したのは9月8日だが、リアルタイムで被害情報が刻々と上がってきていることが分かる。攻略方法なんてゴトでもしないと確実性はないが、未だに攻略情報詐欺が横行しているのは、人間の「楽して稼ぎたい」心理は永遠に不滅であることを証明している。

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ここからはIT会社に就職したAさんの実体験に基づく話だ。

Aさんはウェブデザインができるので、都内の某IT会社に転職した。会社は10人ほどの規模で、2人がプログラマーで、ウェブデザイナーが2~3人。他は何をしている人かは分からなかった。この会社は表の仕事としては、企業のホームページ制作などを請け負っていた。

Aさんも入社当初は歯医者さんのホームページを制作していた。

3カ月の試用期間が過ぎると正社員になれるが、この時会社から「もっと儲かる仕事があるよ」とほのめかしてきた。Aさんは「あ~、ついに来たか」と内心思った。

Aさんの隣のデスクで仕事をしていた先輩は競馬予想のサイトを担当していた。その先輩から予想詐欺であることを打ち明けられていた。

手口は当たる情報を無料で出す、というのが謳い文句。出鱈目な予想でもたまに当たることがあるが、方法としては予測と結果を見せるわけだが、結果は後から入れ替えるという原始的な方法だった。

「サイトの制作費用はせいぜい10万円ぐらいです。それで1人から5万円の入会金を取って、10人集まればそれだけで50万円。サイト制作費を引いても40万円の儲けです。騙して稼げるサイトを作れば、会社からインセンティブが入る、と聞かされていました」(Aさん)

詐欺サイトだと問題になると、すぐに閉鎖して、再び新しいサイトを立ち上げる。それを今でも繰り返している。

つまり、Aさんの会社は裏家業として、詐欺サイトを制作している会社だった。裏家業というよりも、詐欺サイトの制作が本業だった。その中には2009年頃、一世風靡したパチンコの攻略詐欺サイトも含まれていた。

詐欺サイトは外部からの依頼で制作するだけだったが、ペニーオークションは自社で運営していたが、商品は一切用意せず詐欺行為を働いていた。

Aさんは半年余り働いたが正社員にはなることなく、体調不良を理由に退社する。

「パチンコにしても、競馬にしても少ない投資で今までの負けを取り返したいと思うから、詐欺に引っかかるわけです。騙す方も必死ですが、騙す方が上手ですね」(Aさん)

この会社、今でも都内にあり、常に求人募集を行っている。

普通の人なら詐欺の片棒は担ぎたくないから辞めて行くので、人の出入りが激しい。

パチンコの攻略情報なんてありっこない。相手は手を変え品を変え人間の欲望をくすぐってくるだけだ。


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