かなり長文。以下本文
このお店が選択肢として大きな勝負に出たのは間違いないと思います。
グランドオープンから数ヶ月でお客さんを失い、それを取り戻そうと大逆転を狙い稼動をとるか、利益をとるか、の選択肢をあげ、とにかく稼動をあげようと決めたのだと思います。
おそらくリニューアル時点では相応の赤字をも覚悟していたのではないでしょうか。
全台高設定で低換金率でもお客様に「2円スロット打つよりは絶対にいい」と思わせることが出来れば、他店からのお客を奪うことも夢ではないかも、と。
低換金率でも稼動が総台数の何割かを越えれば出玉のアピールでお客がお客を呼ぶ相乗効果で利益を得ながらも、地元のスロットファンの支持を得られると想定したのではないでしょうか。
以上は想像のことですが、これらを見て私達お客様が思うのはどんな感想でしょうか。
答えは2行目で出ています。「グランドオープン数ヶ月でお客さんを失い」の言葉。
正確には「お客さんの『信用を大きく』失い」なのです。
グランドオープンの際、お店は自分達は精一杯のことをしたとお思いのことでしょう。
ですが、結果として地域のお客さんのニーズに乗っ取ったオープンは出来なかった。
その段階で去ったお客様だけでなく、まだ残っているお客様からの信頼も著しく失いつつある。
そして初めて入店してくれたお客さんはその閑古鳥状態を見て、試打することすらなく退店し、地域のお客さんの信頼も失う。
現代のパチンコ店の評価において、信頼を失うとは評価が『ゼロ』になるのではなくて『大きなマイナス値』であることをお店の方々は改めて自覚すべきだと思います。
レストランであれば開店初日にまずい料理を出してしまったようなもの。
皆さんが提供している環境はコンビニなどの弁当などの『作られた完成品』ではなく『自分達が味を調整した商品』であることが自覚できていない。
初日で出された料理がまずければ「もしかしたらちょっとしたミスなのかも知れない」と思いもう一度足を運ぶお客さんもいるかも知れない。ですが2回目もまずければその味がこのお店の味と判断され、二度と足を運ぶ事はないのではないでしょうか。
グランドオープンに失敗したお店のリニューアルはそれだけ大事な正念場だと私は思います。
パチンコ店とお客様の関係が10年前や20年前と違うのです。大型版権のエヴァXや仮面ライダー、ルパンが僅か数日で稼動が激減となるのです。(上の3機種は私のホームでの稼動状況です)
それなのにいまだに大型店は「地域最大導入」や「ライター来店」などで煽るだけ煽り、お客さんの期待を裏切り続けているのです。
裏切るつもりもなく、きちんと設定を入れて釘を開けていても、大切なのはお客さんがどう判断したか、なのです。その答えはお客さんがもう一度来店してくれるか、でしか知ることは出来ません。
私から申し上げれば大型版権の台を打てないお客さんが打っているお客さんをうらやましい目で見るくらいの光景のある状況が望ましいのではないかと思います。
今の大型版権の台はスペックの辛さもあって夕方会社帰りであればしばらく待てば空き台を見つけることは昔に比べると容易になったと思います。(地域差もありますが)
現在の大型版権台の低迷の一因に全国導入台数に対し、それらの台を打ちたいファンの数の差が少なくなり、初日大敗したお客さんは翌日は打てません。それを数日すればいくら新台といえど稼動が減るのは当然のことで誰にでもわかることです。
それが台の出来の評価につながり、中古台の価格が下がり、お店は代金の償却を急ぐためさらに釘をしめる。(前作ルパンのように評価が上がる例もありますが)
逆に少数導入台でファンを一定数抱えている台は、息の長い稼動をしているものと思います。(私のホームの稼動では、クィーンズブレイド2や乙女フェスティバルがあげられます)
グランドオープンはとても大事な特殊期間です。
テレビドラマで言えば第一回。そこで視聴者の心をつかまなければ2回目には視聴率ががた落ちなどと評されます。作品の評価ではなく、視聴率の話題ばかりが記事になり、出演者たちの士気は相当落ち込むことでしょう。
「私達はいいものを作っているのに」と私はこれはパチンコ店のスタッフの苦悩に重なるように見えてしまいます。
映画で言えば最初の数分間。VFXを多用する洋画などはそこにクライマックスに近い予算をかけて密度の濃い映像を作ります。あげるとすれば代表的なのは「プライベートライアン」などでしょうか。
大切なのは最初にお客様の心をつかむことです。男女の関係では女性が男性の胃袋をつかむ、とも表現されたりしますよね。
その期間にお客さんの気持ちをつかめなかったことを、お店の方々は軽く見すぎであると私は思います。確かに地方から大挙して多くのプロたちが集まることでしょう。
地域で打ち子を使った集団もいることと思います。それらの排除に努力している話も聞きます。
いつの頃からか新規グランドオープンは地域のお客さんの「胃袋をつかむ」ような話を聞かなくなりました。ネットのなかった時代、噂が噂を呼び「あそこは出してる」という評判が客が客を呼ぶ時代は終わったのです。
それでもお客さんの信頼を得たい、という考えであるならば今回の記事に書かれたお店の挑戦は、みなさん注目されることでしょう。が、すでにグランドオープンを失敗していることで地元のお客さんの信頼を失うどころかマイナスの「このお店は信用できない」という評価であるのだとすれば、並々ならぬ覚悟での営業がない限り稼動を上げることは出来ないと思います。
お店はリニューアルを「ゼロからの挑戦」と呼び、お客さんは「マイナスからの挑戦」と見る。その事実をきちんと受け止められず、マイナスからゼロにすら出来ないお店は残念ながら業界から退場していただくべきお店なのではないか、と思います。
20年前であればネットでその評価を書かれることもなかった。朝の並びの中で常連さん達の間で他店はどうだ、ここはどうだ、の噂が流れるくらいのことでした。
ですが現代は違います。オープン初日に稼働状況、出玉具合がネットユーザーにより書き込まれ、店によってはその正確な情報をお店が公開しているところもあります。
逆に言えば私達お客さんも、ネットの言葉を丸呑みせず自分の足と試打で本当にやる気のあるお店を見つける努力も必要なのだと思います。お店は店長さんの裁量だけで優良店になるのではありません。私達の協力もあってのことだと、思ってみてはいかがでしょうか。
上から目線な長文、大変失礼しました。
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