「皆が協力し合って、皆が儲かる業界にしていかなければならない。在日が生きて行くためには喧嘩していてもしょうがない。われわれの意思で物事を決めることができるのは、パチンコ業界だけなんだから」
三共のフィーバー機が登場する以前の話だが、このフィーバーのことを「超特電機」と呼んでいた時代のことを知っている業界人もどんどんいなくなっている。
今の2代目オーナーは、業界が爆発的に儲かる業界になったため、他業界に進みながら家業を手伝うように呼び戻された人も少なくない。ある人は大学で教鞭を取っていたり、ある人は医者の道に進んでいた。パチンコホールを継がせたくない、との親心で、フィーバー登場以前は、それほど魅力的な業界ではなかった。もちろん、ベンツに乗るオーナーもいなかった。
今の2代目オーナーは先代の苦労を子供心に見ていたかも知れないが、業界が儲かるようになってきて入って来ているので、本当の苦労というものは知らない。
「フィーバーの台数規制をしながら手を携えて共存共栄でやっていたが、規制が撤廃され、自由競争になって、競合店を潰し、自分の店の粗利しか考えないようになった。今こそ先代が築き上げた時代の業界を思い出さなければならない。今こそ昔の人の苦労を思い出さなければならない」(初代オーナー)
組合の存在意義も見直さなければいけない。組合は中小ホールでも共存共栄するために設立されたはずだ。そのために台数、営業時間、定休日など数々の自主規制を設けてきた。それが自由競争時代になり、組合の存在意義も薄れている。
自主規制撤廃、自由競争にして「互いに潰しあってくれ」との思惑が警察にはあったのかも知れないが。
「立ち止まって反省する時期。今、孫が家業を継ぎたくない、という声が多く聞こえて来ている。今のオーナーが辞めたがっている。跡継ぎのいないホールは同胞に店を売却している。跡継ぎがいないというより、パチンコに魅力がなくなっているから、跡を継がいない」(同)
ここでいう魅力とは何だろう?
儲からなくなったから魅力がない、というよりもパチンコの社会的存在意義が明確に打ち出せていないことが原因でもあろう。
後継者のいない業界は自主廃業して衰退するだけだ。
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