パチンコ日報

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クギ調整など一切忘れろ!

パチンコの釘調整とスロットの設定は全く別物だった。

最近の日報に“パチンコの釘調整にあたるものとしてパチスロの設定は認められた”という誤ったコメントをよく目にします。

これは一方的な解釈で、全く見当違いと言えます。
現在の“デジパチ”を想定した大当たりの部分をパチスロのボーナスゲームと同じように考えるから誤解が生じるのでしょう。

そもそもパチンコとスロットは遊技方法も台の構造も許認可を受けた経緯も全く異なるものである。

パチンコは16世紀ヨーロッパで流行した玉を穴に入れてスコアを競うビリヤードから発展し、それぞれの穴に得点を定めたピンボール、バネで玉を打ち出すようにしたスマートボール、台を垂直にしたウォールマシン、これを原型にして日本にパチンコが生まれました。

我が国では戦中パチンコが禁止され、戦後再開し昭和23年正村竹一氏により現在のパチンコゲージの基本となった“正村ゲージ”が発明され今日に至ります。

これらの経緯でわかるようにパチンコとは玉を弾いてクギなどの障害物を潜り抜けて得点となる“穴”に入れて賞球を得ることを目的とするゲームである。

要するに目的の穴に入賞させるために玉を弾く行為が一番重要なポイントです。
この玉を打出す強弱によって入賞率も変わることから、玉の打出しの強弱による技術(ストローク)で攻略する遊びであって、
このストローク、クギや風車などの障害物、目的の穴(入賞口)とアナログ的で不確定要素が多い特徴の遊技機です。

不確定要素が十分にあることが特性で、いわば夜店の射的のようなものである。
そのことから他に性能を変化させるような必要性がないことから性能そのものに変化を加える“調整”など認められていません。 逆に変化をさせてはならない。

一方、1899年にアメリカのチャールズ・フェイによってスロットマシンが発明される。
このスロットマシンが戦後アメリカの直接統治となった沖縄において米軍の娯楽設備として持ち込まれ、これが沖縄の一般市民にも定着します。

遊技方法としてメダルを入れレバーを引き回胴が回転し自動的に回胴が停止して図柄が揃えばその役に応じて配当されるマシンです。

本土のパチンコの普及と異なり昭和50年ぐらいまではスロットマシンは沖縄の大衆娯楽となっていた。

このスロットマシンを風営法の認可機として一般の遊技場に設置するため警察庁と交渉の末、遊技者の技術加入行為が必須なこととなり、回転する一つ一つの回胴に対して遊技者が停止させる機能(ストップボタン)を設けて回胴を止めるというゲームで落ち着いた。
要するに得点となる図柄が揃うように遊技者が手で止めて図柄を揃えるゲームです。

遊技の特性としてパチンコは穴に球が入るまでの経緯が全て目視で分かる構造になっています。

どのクギで弾き、どの風車で方向が変化し、どの穴に入賞したか否かをすべて目で確認し、
それに応じてストロークを調整し、もう少し手前に打つか奥に打つかの玉の打出し方を
調整することができる。

対するスロットはメダルを投入しレバーを引けば誰がどのようにしても同じ条件で1ゲームが完了するゲームで、投入されたメダルが見えるわけではありません。

機械側で当たりか外れか決定されていて、それを手で止めて配当を得ます。
また、回転中する図柄が見える人と見えない人の動体視力に個人差も影響します。
0号機時代には沖縄において完全にセブンが見え即止めできるつわものが毎回ボーナスを揃えて攻略する、といった事例もある。
※当時の台は当たりや外れは揃った図柄を検知して、配当を作動させる事後処理方式が多かった。

このことからメーカーは対策として様々な改造を機械に加えるようになり、よく出るモードや絶対出ないモードといったいわゆる設定36段階や128段階調整の台がでてくる、ホッパーのメダルが満杯になるとその重みによりスイッチが入りボーナスが掛るような原始的な仕組みの台も登場した。

これらはリレー基板で回路構成していたが、ICチップの普及によるコンピュータにより複雑な調整ができるようになり、とんでもない状況が広がっていった。

当時(昭和55~56年)、スロットマシンはアングラのイメージがまだ強く、いわゆる玄人の集まる雰囲気のシマでなっていた。

当局もこの不正改造が蔓延する状況を放置することはできす、さまざまな行政指導が出されますが、イタチごっこの状況が続きます。

パチンコと異なりスロットはメダル投入、払出し、一般入賞、役物などの抽選等をすべてコンピュータ制御で行われる。

その上ICチップを使った新しい電子技術をスロットが導入したことにより、当時の警察の保安課や防犯少年課では技術的に対応が困難であることから、より専門的性の高い検査機関として保通協が誕生した。

そして、違法改造の防止と営業上の出玉率の変化についてご当局と折衝した結果、ボーナスゲーム等の抽選確率は規則の許す範囲(上限、下限の出玉率、役物比率など)内で6段階以内の設定を当局が承認した。

この経緯があってパチスロの「設定」が定着した訳です。

当然、不正改造防止策としての性能ですね。

パチンコは打出し玉が目的の入賞口に入るか否かというアナログ的なゲームです。
基本がこうなっている以上、その障害物の一つとして“クギ”があるため、クギがパチンコそのものの性能であることから、クギを曲げることは性能が変更することとなり認められていない。

このようにパチンコの釘調整とパチスロの設定とは全く違うもので、これを同一にして論ずることはできません。

設定は法律上の回胴式遊技機の機能そのものとして遊技機規則別表第5(1)リ(へ)で定義されているものであり、パチンコでクギを変化させるような行為は規則上ゆるされてない違法行為です。

この歴史的背景や法律の規定、遊技機の構造、特性などをしっかり認識して議論しないと
パチンコの営業調整ついて本当の意味でいい方向が見えてこないと思います。

この際、ホールさんは頭を切り替えて“クギ”叩きという悪習を一切忘れることが重要です。

クギ以外の手段で営業ができる良い知恵を出していかなければなりません。


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