6年で4店舗とは出店攻勢とはいえないスピードだが、それもそのはず。ここ1年半以内に撤退の方向で検討しているためだ。
ホームセンター進出は会長の鶴の一声だった。
スーパーで食料品や衣料品のノウハウはあったが、ホームセンターで扱う商材は全く別物で、社内にはホームセンター業界の知識がある者はいないままでの発車だった。
「上がやれといったからやった」(同社関係者)というように、現場は冷めていた。ホームセンターはスーパー以上に専門知識が求められるのに、契約社員、派遣社員で賄っていた。
詳しいアドバイスが欲しいのに、それに応えられない社員が多い。これでは、客足は遠のくのも無理はない。
ローソンが高級スーパー成城石井を買収したように、ノウハウのない部門に進出する場合は、企業買収の方がリスクも低い。
ノウハウがないといえば、4号機時代に他業界から参入し、スロ専を一気に広げたホールがある。4号機時代は機械が集客したために、ノウハウのない素人経営でも十分に儲かった。それが5号機になると事態は一変。ノウハウがない以上に人材を育てて来なかったツケからじり貧になってしまった。1店舗、1店舗と店を畳んで行った。
パチンコもフィーバーブームで他業界からの参入が相次いだ。釘のノウハウもないままに開業。グランドオープンで出過ぎて1時間半で慌てて店じまいホールは、その後釘を徹底的に研究して、今では押しも押されもせぬ、地元では有力ホールになっているケースもある。
大手スーパーでもノウハウがない部門に進出して失敗している事例もあるが、これまでパチンコ業界は簡単に儲かり過ぎた。
どんな産業にも必ず業界誌があるが、パチンコ業界ほど業界誌が多い業界もない。それだけ、メーカーが業界誌に広告出稿できる体力がある、というバロメーターでもある。ただし、それも今は昔。クライアントも業界誌を選定するようになって久しい。
フィーバーブームで他業界から参入した企業も、企業努力をやってこなかったホールはすでに撤退しているが、今現在残っているホールは、それなりに努力してきたか、内部留保で食いつないできたかのどちらかであろう。
パチンコ業界は規制の歴史でもある。そのたびにパチンコ業界は危機を迎えてきたが、それを乗り越えてきた。
流的にも外部要因は一層厳しくなる。時代の変化に柔軟に対応するホールが真価を発揮する。
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