パチンコ日報

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保通協検定申請時のゲージと納品時のゲージが違うカラクリ

ハンドルネーム「飛燕」さんが、今回の釘曲げ騒動のカラクリを解説する。

以下本文

あのー、他のコメント見てると多分誤解があると思ったので、事実を言っておきます。

実は20年前(CR機の登場あたり)から、新台をメーカーが検査機関に検定申請で持ち込む段階で、既にがかなり釘を曲げてる状態ですよ。
それも、結構派手に。

その理由はこうです。

どなたかが書かれてましたが、役物での出玉が60%を超えるとダメ。はその通りです。※10時間の打ち込み試験で。

要は、アタッカー以外で40%の通常還元出玉を得られないとダメな訳です(もっと細かい条件はあるんですが…)ので、検定持込時には他入賞へわざと入る様に、『物凄い釘曲げ』で玉を他入賞口へ誘導してて、他入賞口自体も13ミリギリギリまで広げあり、そんで無理矢理40%程度の通常還元玉を作ってるんですよ。

それが警察庁にて知ってる「一般入賞口に十分間で合計数十個の玉が入る性能」の正体です。

これだけなら、ユーザーにも嬉しいのですが…ここからがミソ。

もっと言うと…まず、ヘソのある中央には玉は殆どきません。左でガンガン逃げます。

そして、ヘソは11.1ミリ位で殆ど入らず、回らない様にして、当たりまで時間がかかる様にしてあり、仮に当たった場合に備えて、アタッカーは「例の動画(哲也のヤツ)」並みに入らない様にこれまた釘が曲がって逃がしており、さらには電サポにも入らん様にスルーはキツキツに閉まっている。

何故そうするか?というと…通常で回ると沢山当たり易くなりアタッカーが開く頻度が高まります。確変中も同じく電サポ入ると当たりが早く来るでしょ、それだと10時間の間にアタッカーが開く頻度が多くなるのでね。

なんでかんでアタッカーの出玉ができるだけ少ない状態で10時間たてば検査通過って事なんで。(皆がホールでボッタクリ!と思う状態より凄い仕様かも…)

これが検定申請機の作り方です。

そして、ホールにはこんな状態では納品されてません。てか、メーカーは何万台も作るのにそんな手間のかかる事はしません。基本、検定持込様の台しかこんな仕様の台ありません。

それと、ホールの普通の台で考えれば分かりますが、ヘソが3個戻りで千円(250玉貸出)で17回程度の今の仕様では計算が合いませんよね。

3個×17回=51個還元

貸玉250個+還元玉51=301個打ち込める。

301個打ち込みに対して51個の還元玉割合は、還元率約17%しかない。
※少しは他入賞口にも入るので+αあるが。

先にも書いたが、検定基準は大体40%程度の通常還元玉は必要なのですが…実際は半分以下という事ですね。

これ、ヘソの釘の開けてブン回しても40%にはならんのですよ。

ではどうやって検定通過するのでしょうか?は先に書いた通りに「激しい釘曲げで他入賞口に誘導して還元率を高めて40%通常還元玉をつくり、アタッカーには入らず出玉を60%以内に抑える」出来るだけアタッカーの玉が出ない状態で10時間の試打を終える。これで、祝合格!!なのです。

これ、20年前からずーっとやってきた事です。

なので、ヘソ1個の機種なんかは、本当はあり得ない話なのです。(本当は)
でも上手く通過させるんですね〜。

結論。

メーカーの検定時が「釘が激しく曲って」おり、ホールの実機の方が「まだマシな釘曲げ」の仕様です。

さてこれは、メーカー?ホール?どちらが不正改造をしてる事になるのでしょうかね。

機構のいう、検定機に合わせれば…「釘曲げ激しい台」。合わせなければ「釘曲げ少ない台」。でも指摘される?不思議な話なんですよね。

だから、これメーカーの方が焦ってると思います…。

長文すみません。

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釘調整を何のために行うのか業界の公式見解が求められる

10年ほど前なら遊技機の不正改造といえば裏基板だったが、ここ数年は釘調整(無承認の構造変更=不正改造=違法)に取って代わった。

警察だって釘調整をしていることは昔から知っていた。ちょっと前までは何も言わなかったことを急に違法といい始めたのは、やはり理由がある。

警察関係者が私見と断った上でこう明かす。

「釘調整は利益コントロールのために行っていることぐらいは誰だって知っている。それをメーカー出荷時の釘に戻すためのメンテナンスと詭弁を使ったことが問題だった。まったくのお為ごかし。じゃあどこで利益を出しているのか、ちゃんと説明しろ、といいたい」

江戸の敵は長崎で討つ。まさに警察の常套手段であろう。

メンテナンス発言はきっかけであって、直接原因ではない。

「年がら年中規制を掛けられるということは、業界が悪いから。MAX機規制にしても連チャン規制を業界の方で自らやっていたら、規制を受けることもなかった。ライターの来店イベントもいつの間にか逸脱し始めた。機先を制して京都が全面禁止したが、こうやって業界が自主的に行動していたら、規制されることはなかった」(証券アナリスト)

釘の話に戻そう。

「福井県警は釘で独自の立ち入り調査を行うことを発表したように、県警も他府県の動きを見て、どこまで取り締まるかの探り合いをしている。まだ、半年間は猶予があるとのんびり構えている。今のうちに業界は襟を正さないといかんよ。釘がちゃんとできなかったら、次は3店方式に行く。2店方式が多いことはちゃんと把握しているよ。警察はパチンコ業界へ天下りするので業界を潰すことはない、といわれているが、最近は天下りを断る人も出てきている」(警察関係者)

半年間の猶予もすでに残り5カ月となった。様子見ではなく行動に移さなければならない。

釘を出荷時に戻すことは現実問題として、営業できないような釘をメーカーが作っている問題もある。

加えて警察は釘調整は違法と言い出した以上、釘帳などの釘調整を行っている物的証拠を押収された時、ホール側はどう説明できるのか?

釘帳を押収されても「これは○○○のためのもので、決して釘調整に関するものではありません」と言い切れるのか?

警察から突っ込まれないために、釘帳やゲージ表など釘調整に関する資料は、調整後にシュレッダーにかけて記録を残さないようにしているホールもある。

釘調整は何のために行うのか、業界の公式見解をまとめる必要がある。

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封入式の現実味が帯びる釘問題

ハンドルネーム「黄昏777」さんは、釘曲げが違法だとする論議に違和感を感じている。

以下本文

この件については私も興味深く推移を窺っております。

というのも、昨今の「クギ曲げは違法」論議に多少の違和感があるからです。

私が知る限り(なので大変あやふやで恐縮なのですが)法的にはクギは盤面に対して「概ね垂直」であればよいとなっており、この「概ね」というのは慣例的に「盤面に対して約10度」くらいまではやむを得ないと解釈されており、それこそがパチンコ店がクギ調整によって利益を得ている根拠となっていると理解していたからです。

この点について明確な解説を探していたところ、POKKA吉田氏が6月1日からの立ち入り検査の件に絡めて書いていらっしゃいました。

要約するとこうです。

メーカーがパチンコ台を保通協に持ち込み型式試験を受ける際に於いて、(上記匿名氏が述べておられる理由で)連続約物差動装置、つまり大当たりによる出玉比率を下げるために「適合が出る約10度のクギ調整」を駆使して一般入賞口への入賞を増やすことによってこの条件をクリアし型式試験を通過しているという現状がある。
(私がクギ調整について上記したのはまさにこの点からである。)

しかしながらホールに納品された台のクギは、型式試験時のものとは大きく異なっているため、言わば性能自体そのもの異なっている台が設置されていることになる。

今回の警察庁の指導では「(検査時のクギに戻すための)クギ調整」について当然言及しておらず、しかし一般入賞口への入賞率を上げて「ベースを上げろ」となっており、この点に於いてどう解釈し実施するかと言うことが不明である。

と指摘している。

これは警察庁生活安全局保安課長の行政講和の中で「ぱちんこ遊技機について検定を取得した時の設計値によれば、一般入賞口に入る玉数は10分間に数十個、1時間に数百個入る性能」であり、「この性能を有する遊技機の一般入賞口にほとんど玉が入らなくなっているとすれば、極端に性能が改変させられた遊技機が営業の用に供されていることとなり異常な事態である」と述べているが、「クギの角度や方向等を変更することは、検定を受けた性能を改変することに他ならないが過度に偶然性に偏った遊技性能等によって著しく射幸性をそそる遊技機として設置していれば風適法により行政処分の対象となる。

またメーカーが著しく射幸性をそそる恐れのある遊技機を、型式試験をパスした機械として販売したり、不正の手段を以て検定を受けたり、取説の内容が正しく記載されていなかった場合は検定取り消し及び意向年間の検定受験資格を失う」と述べ、この警察庁の意向を具体化したものと言える。

つまりクギを曲げて検定通過しているが、ホール営業の際には当然クギ曲げはNG、でも一般入賞口には沢山入るようにしてベースを上げてね、という話で結構な無茶振りに思える。

また、警察の天下り団体である保通協の検査方法にもおかしな部分があるが、そこは棚上げしてメーカーに一方的に責任を押し付けているところにも日の丸親方振りが表れていると言える。

過去にこのような事例があった時、大抵は大きな変革がもたらされており巨額の金が動いてきた。

今回考えられるのはやはり封入式への移行がいよいよ現実味を帯びてきたということなのであろうか・・・。

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