パチンコ日報

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パチンコに代わる新たなネーミング

公営ギャンブルの中でも競艇はイメージがよくない。競艇場や舟券売り場は、ガラの悪そうなおっちゃんばかりで、とても若い女性が1人では入れる雰囲気ではない。そうしたイメージを払しょくするために、CMでは南明奈や渡辺直美ら若い女性タレントを使うようになった。



競艇場の仕事でプレゼンを行う場合、「競艇」と言っただけでその会社は一発退場になる。2010年からは統一呼称を「ボートレース」に変更しているためだ。それだけイメージ作りに躍起になっている。ちなみに、まだ「競艇」という呼称を使っていた2008年はCMにモーターボートを肩に担いだ和田アキ子を起用している。



競艇業界はイメージを刷新するために「ボートレース」という呼び名に変更しているわけだが、大の競艇ファンを自認する俳優の坂上忍は、テレビ番組で「1年の稼ぎを年末のレースに全部使う」と豪語していたが、その際「ボートレース」といっていたのが印象的だった。



一方、わがパチンコ業界。パチンコのイメージも決してよくない。ある異業種交流会でパチンコから来るイメージを連想してもらったところ、一番多かったのが「送金」で、次が「脱税」だった。百貨店は①エレベーターガール、②三越。スーパーは①広告・チラシだった。



千葉に「パールショップともえ」という名のパチンコホールがある。フィーバーブームで業界に参入。関東で27店舗運営している。店名だけならパチンコ店とは分からない。あえてパチンコをイメージさせない店名にしている。パールは真珠のことだが、パチンコ玉を真珠に見立てているのだろう。このホール企業のように早くから、イメージ戦略に取り組んでいるケースもある。



今から27年前、レナウンから「通勤快足」という靴下が売り出された。抗菌防臭をウリにしたベストセラー商品だが、爆発的ヒットのきっかけは、そのネーミングの妙だった。いいネーミングの商品は爆発的に売れる、という手本でもある。



実はレナウンは「フレッシュライフ」という商品名の靴下を売り出していたが、世間の反応はイマイチだった。それを「通勤快足」に変更した途端、一気に10倍近くも売れるようになった。フレッシュライフではおぼろげなイメージしか湧かないが、通勤、快足は心にドンと響いてくる。訴求力はある。



では、パチンコのイメージを変えるには、パチンコにとって代わるネーミングに変更した方がいいのか?



2月に開かれた全国遊技業青年部交流会でも、このパチンコのイメージの問題が取り上げられ、パチンコの名称を「iボール」に変更する、という提案があった。



その他、パチンコ業界の実態を知ってもらうために、パチンコ店で働く人にスポットを当てたドラマやパチンコ・スロットのドキュメント番組など、テレビメディアを使ったイメージ戦略案も出た。



イメージを変えるためには、それらを一つずつ実行していくことだが、通勤快足に匹敵するぐらいのネーミングが欲しい。



全日遊連は阿部新理事長体制になる。パチンコファン人口を増やすことに意欲を燃やす阿部理事長にはパチンコのネーミングを始めとするイメージ改革にも骨を折ってもらいたいものだ。イメージ改革とカネのかかり過ぎる現状を改めないことには、今の若者はパチンコには興味を示さない。



1円パチンコも釘が閉まって遊べなくなっている。



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