パチンコ日報

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省エネにはなっていない節電モードによるデメリット

東日本大震災直後、電力不足の中で都内の一部のパチンコ店は、煌々と明かりを点けて営業していたことから社会からの批判を浴びた。



当時の石原都知事はパチンコ店と自販機を名指しで電力の無駄遣い、と切り捨てた。



あれから3年以上が経ったが、原発再稼働のメドは立っていない。電力不足は解消されているわけではないので、ことしも省エネが叫ばれるシーズンが始まった。



世間の批判に呼応して、機械メーカーは省エネモード機能を搭載して、空席の時は画面を待機モードにしている。

ホールもメーカーも少しでも省エネに協力している姿をアピールしているのだが、ここに来てユーザーからこんな声が聞こえてくる。



「薄暗くしている台は人がずっと打っていない台で、心理的にその台には座ろうとは思わない」



売り場は目立たなければいけない。



スーパーマーケットの自転車売り場をちょっとした工夫を3カ月ほど続けた結果、5月の売り上げは同月前年対比で1.5倍の4000万円を売り上げたケースがある。



一番、最初に着手したことがまず、売り場を目立たせることで、注目してもらう工夫をした。これが、一切おカネがかからず、自転車売り場の存在をアピールすることができた。売り場が目立たなければ、素通りされてしまうからだ。



後は、ネット販売との価格差を埋めるためのメリットを打ち出し、差別化のアドバイスを事細かく行った。その積み重ねが口コミで広まり、売り上げアップへとつながっていた。



これは、売り場は目立たなければいけない、という事例である。



再び、パチンコ業界に話を戻すと、省エネモードにしたところで、液晶画面は元々電気代をあまり食わないので「1日の電気料金は数円の違いしかない」(パチンコメーカー製造開発関係者)



世間に対するパフォーマンスなのだろうが、液晶画面を省エネモードにしたところで、ほとんど節電効果はない、ということだ。



ホールが本気で節電を取り組むのであれば、エアコンの動力関係を触る方が、はるかに節電効果は高い。エアコンの設定温度を1度上げるだけでも、電気代は安くなる。



むしろ、たいして節電効果もないのに、パフォーマンス的な節電モードによって、客が打ちたくなくなる、という心理要素のデメリットの方が、業界的には問題ではないだろうか。





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