稼働のない4円パチンコを復活させるためには、どうすればいいか。
ちなみに、稼働のない4パチは2/3を占め、1パチは1/3だ。
都内なので一物一価を遵守。スロットの等価に合わせて、パチンコもすべて等価で営業している。
店長は4円の復活には、等価交換営業を捨てることだと考えている。
ところが、ここへきて問題が生じている。1パチは等価交換で高稼働を維持しているので、4円の交換率に合わせて定価交換にした場合、客離れすることが怖くて踏み切れないでいる。交換率の変更で客の動向が全く読めないのだ。
4パチの復活はこの店長だけでなく、業界の課題だ。
「1円の稼働がいいので、このまま4円を捨てて、1パチ専門店で行くのか、それとも4円を復活させるために30玉交換にするのか。そうした場合、1円等価で慣れたお客様が飛んでしまうことが心配で踏み切れません」(同)というように、スロットだけではなく、好調な1パチを捨てることになるかも知れないことに躊躇している。
日報でも再三、等価営業こそが4円パチンコを衰退させた元凶だと指摘してきた。4円等価がよかった時代と今は、ユーザーの懐具合も変わってきている。アベノミクス効果で一般庶民の懐が豊かになるのはいつのことやら分からない。
一物一価も業界をおかしな方向へもっていっている。
「一つの賞品に2つの値段を付けるのはおかしなこと。一般の商売でも一つの商品に2つの値段をつけないのと同じことで、風適法を抜きにしても一物一価は当たり前の話。一物二価がダメなのだから、二物二価、三物三価にすればすべてが解決すること。パチンコとスロットの交換率を合わせることに悩むこともない。スロット専用、パチンコ専用、1パチ専用の賞品にすれば、これは一物一価の原則にも適っている。二物二価、三物三価、四物四価も割り算すれば一物一価になる。二物二価がダメだという方がおかしい」(ホール社長)
4パチ、1パチ、スロットの営業方法に合わせて、二物二価、三物三価にすれば、この店長のように悩むこともない。
一物一価の問題から離れて、4円復活に挑戦しているホールもある。
店内はすべて4円。スロットもなければ、1パチもない。
交換率は36個交換(2.77円)。
等価交換が主流の地域なので、客からすれば交換率は悪い。開店から1カ月間は稼働がぐんと落ちたが、事情を説明すると客は納得して稼働も回復してきた。
4000個終了の定量制営業コーナーでは、3時間粘れば勝てるゲージになっている。
4円のみで2万7000稼働というのだから、遊ばせる営業を徹底すれば、4円での復活も可能であることを実証している。

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