パチンコ日報

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コンビニの独立開業よりも魅力に思えるようになったパチンコ

大手スーパーの配置転換で本社からコンビニの独立オーナーへ転身するための独立開業研修が行われた。期間は3カ月間で、この研修には一般の人も参加していた。



その中にパチンコ店の店長経験者が参加していた。年齢は40代で、店長職になって10年が経過していた。



独立開業を決意したきっかけは、東日本大震災だった。



未曾有の大災害で、その時大活躍したのがコンビニだった。人間が生きていくために欠かせないものを扱うコンビニに社会的使命を感じた。



一方の自分が身を置いていたパチンコの社会的使命を考えたが、答えが見つからなかった。



独立開業オーナー研修では3カ月間実地研修が行われるのだが、参加者の大半がリタイアしていく、という。配置転換組は90%以上が、本社に帰ることを希望してリタイアしたが、業界店長さんも例外ではなかった。



「パチンコ営業の方が何倍も楽」というのが率直な感想だ。



コンビニは本部だけが儲かる仕組みになっている。



コンビニは1店舗では儲からない。2店舗、3店舗と増やすことで初めて利益が出るようになっているのだが、5年間は1店舗しかできない契約になっている。



3カ月の研修で覚えるのは商品管理と拘束時間の大変さだけで、独立する気力がどんどん薄らいでいく。



コンビニは基本24時間営業を厳守しなければならない。深夜の人が確保できないから、という理由で深夜帯の営業を止めることもできない。



個人で独立する場合、夫婦の協力なくしてはできない。奥さんもオーナーも貴重な働き手とならなければならない。



苦労して開業してもオーナー投資でもロイヤリティーを40%も本部に持っていかれる。本部投資となるとロイヤリティーは60%以上に跳ね上がる。



売れ残った弁当の廃棄代は自分持ち。薄利の中で、万引きも後を絶たない。利益がどんどん削られていく。



体を酷使して働いても、利益は本部に吸い上げられるシステムになっている。



1年365日、24時間営業で働いている割に儲けが少なく、地獄のような生活が待ち受けていることが見えてくるわけだ。研修期間中にリタイアすることはある意味正解でもある。



件の店長は他店からの声もかかっていたこともあり、もう一度パチンコ業界へ戻ることを決意した。



パチンコの社会的使命も業界を挙げて、改めて考えなければならない。





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