まったく叩かれるような内容でもないのに、これがホールがやったというだけで異様なまでに盛り上がる。
その原因は最近のホールの営業方法に対する恨みと、客から相談されることもない希薄な人間関係のホールのやっかみや、ホール業務以外は何もしてはいけないと考える石頭かと思えてくる。
コメント以外に筆者の下には読者からいくつかの意見が寄せられたが、一様に批判されることに対して怒りを覚えている。
あるホール関係者は「相談事を断るほうがおかしい」と言い切る。
このホールではこんな事例があった。
一人暮らしの常連のおじいちゃんが主任に相談を持ちかけてきた。
おじいちゃんの親戚が亡くなった。海外に住んでいる甥っ子に連絡したいので、国際電話のかけたかを教えてほしい、という相談だった。
早速、主任は国際電話のかけ方を調べ、手順を紙に書いて伝えたが、おじいちゃんは「ここからかけて欲しい」。
主任からの報告を聞いた店長は、店から電話することを即決した。
無事、国際電話がつながり伝えることができた。
おじいちゃんが、喜んだのはいうまでもないが、後日、「いいパチンコ屋さんもあるんだね」と親戚からも感謝されていた。
「国際電話なので1000円以上かかりましたが、ホールでできることはホールでやってあげればいい。批判する人はお客さまから相談を受けてもやってあげないんでしょう」と店長。
飲食店の経営者も批判コメントが多いことに驚いた1人だ。
「まず、第一に考えることは顧客のこと。今回おばあちゃんの要望を聞いて、それを実行した。おばちゃんは安く買えたことを喜んだ。喜んだから周りで困っている人にも伝えた。こういうお客様から頼りにされる店長が増えなければいけない。そのヒントになる記事なのに、それを業界人が批判することが理解できない」と首をかしげる。
飲食業は景気に左右されやすい業種の一つ。顧客のことを何よりも大切にする。
この経営者の店舗では、閉店前に食材が余った時は、常連客にはサービスで出したりすることもある。
後日、「美味しかった」と手土産を持って来店してくれたりする。こうして一人一人と絆を結んでいく。
「飲食業は店長が表に出なければ成り立たない商売だが、パチンコ店は店長が事務所に篭っていても成り立つから、的外れの批判が来るのだと思う。店長がいつも表に出て、普段からコミュニケーションを取っていたら、色々な相談を受けるようになる。こういう関係を作ることの方が重要。批判する人を見ているとパチンコ業界はお客様とは仲良くなったらいけないのかと思ってしまう」
普通の感覚を育む教育から始めなければいけないようだ。

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