パチンコ日報

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意外と少ないパチンコ業界のブラック企業

今春、関西の大学を卒業予定のA君は、パチンコホール企業1本に就職先を絞り就職活動をしてきた。



全国大手2社から内定をもらっていた。そこを蹴って都内の中小ホール(チェーン8店舗)に就職することにした。



A君の考え方は明確だった。



将来を見据えた場合、大手よりも中小の方が昇進して、上に行けると考えたからだ。



大手では店長になるだけでも厳しい競争を勝ち抜いていかなければならないが、店長止まりで終わってしまう可能性が高い。店長になってから、その先の方が長い。本社の管理部門に入ることもできるが、一生店長で終わってしまうことだってある。



店長から上のエリア長、部長、本部長となると、かなり限られたポストになる。



A君は同じ努力をしても、中小の方が店長以上のポストに就けると考えた。



ところが、A君はパチンコ業界を目指しながら、パチンコはやったことがなかった。パチンコが好きでパチンコ業界を選んだわけではない。



A君は学生時代に居酒屋チェーンやパチンコ店でアルバイトしていた。



斜陽産業といわれるようになったパチンコ業界ではあるが、やり方次第では、再び大きくなる業界だと考えているからだ。



本腰を入れて就職活動を始めたときに、ネットで「ブラック企業」で検索した。世間のイメージはよくないパチンコ業界ではあるが、それらしきホール企業がヒットしなかった。



アルバイトで居酒屋で働いたときは、「仕事が遅い!」などといじめを受けたが、パチンコ店ではそんな経験もなかった。



そんなことを面接で話して、晴れて採用されることになった。



パチンコホールは日曜祝日もない年中無休のサービス産業だ。営業時間も12時間以上で長い。



今や社会問題にもなっている「ブラック企業」とは、正社員として採用した若者を長時間労働や過酷な環境で使いつぶし、退職のみならず心身の病に追い込む、と定義されている。



和民やユニクロと名の知れた企業が、ブラック企業といわれるようになったことから、注目されるようになった。



パチンコホールの場合、早番、遅番がきっちりと確立されているために、サービス残業をさせられたり、長時間労働を強いられることがない。



昔のパチンコ店といえば、社会をドロップアウトした人たちの受け皿となっていた。弱者には優しく手を差しのべる素地が、この業界には連綿と流れている。



パチンコ業界のイメージと裏腹にブラック企業が少ない、と書けば反論が来そうだ。騒音とタバコが過酷な労働環境といわれそうである。





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