パチンコ日報

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4円甘デジを意識することが業界を救う

こんな時代だからこそ、久々にパチンコ日報へ寄稿させて戴きます。



「4円パチンコ」不況時代とも言われてますね。

この「4円不況」の言い方は間違っていると思います。



私をパチンコ業界人と言う方もいますが、私自身は「元パチンコ業界人」と思って業界を見ています。



本職はパチンコ関係ではないからです。だから第三者的な業界の見方をしているつもりです。



今回の半年ぶりの寄稿は、そんな立ち位置から寄稿してみます。



ある組合が、液晶の3D化で高騰すると予測した機械代を「上限40万円」とした時に、なんて言う発言だ?と驚きました。



ブログや他で「組合のあの発言は、機械代を抑制する意味は全くなく、むしろ機械代は40万円未満なら容認する」とも取れる発言を指摘しました。



私のその発言で、ある組合理事さんから怒られましたが、私は間違っているとも思いません。今でもあの発言はナンセンスだと思っています。



私は「元業界人」ですから、パチンコ業界に何も柵はありません。収入も他で得ていますから好き勝手にこの寄稿を書いています。



今でもパチンコ業界に関わりを持っている理由ですが、前々からの人間関係もありますので、それを100%断ち切っていないから。



それとパチンコが好きだからです。



その好きなパチンコ業界が、いま疲弊している状況が見えます。



実は、終了したブログの関係から、全国の店長クラスの皆様から、時々相談を受けています。基本的には全てボランティア。



そんな関係から、私を紹介した業界人の仲介で、ある有名ホール企業の統括者から相談がありました。



その内容は、簡単に書くと、業界の向かう方向について質問され、当該ホールの運営について相談されました。



なぜ私に連絡をしてきたのか。それは私と親密なホール関係者が、私の考えに共感して成功しているからです。



そういった相談や質問のメールが、非常に多くなって来ています。



つまり、稼働・売上・粗利・集客の低下に悩む業界人が非常に多いと言う事です。



それでは、ホール業界人は、今、何をするべきなのでしょうか?



私は、小売業やコーチングや運送業・製造業などの職種を見て経験してそして考えてきた経験があります。



その経験値から私の「主観」をこれから書き綴ります。



前記の「機械代40万円」発言について、異業種交流会でその経緯を話すと、異業種の経営者たちは、皆、不思議に思っています。



通常なら「商品を安くして欲しい」と他の業界ならメーカーに要望を上げます。それなのに上限を指定する発言は信じられないのです。



組合の発言は「40万円以下にして欲しい、それ以上は勘弁」、との意味の発言だったのですが、それならもっと他の方法が有ったと思いませんか?



売り手のメーカーからすると40万円付近までならOKなのね、と受け取ったはずです。



他の業界を見てきた主観で書くと次の様になります。



それは、「4円パチンコ不況」は不況ではなく、「長い長い4円バブルが崩壊した」と言う事です。



バブル崩壊も不況と見る人もいますが、この際は、自ら招いた不況との意味で、バブル崩壊の表現が合っていると思います。



今の4円は、確かに以前よりも稼働も売上も落ちているでしょう。だから「不況」との見方が出てくる。



それでは、4円不況の原因は何でしょうか?



私は、現在の4円の状況は、世の中に合っている適正な状況だと思っています。



つまり、現況の市場に業界が合わせた戦略が未完熟だから、4円バブルが崩壊したと思います。



ちょっと話がそれますが、20年前の遊技機のレベルと、今の遊技機のレベル、この両者を比べたら、どちらが製品の質は高いと思いますか?



間違いなく、今の遊技機の製品レベルが高いでしょう。



それなのに、20年前より今の機械はなぜ稼働しないのか?



遊技機の種類が多く、大量に販売されるからでしょうか?



機械の価格が倍になったからでしょうか?



今の4円パチンコは、パチンコファンを含めた国民のレベルに合致した状況なのです。



今の状況が消費者と業界側の需要が合っているのです。



この言い方、誤解が出ると思いますから、簡単に書くと「4円の稼働低下が、今のファンの生活環境の現れ」という事です。



だから業界側の手法と消費者側の状況から考えると、低い需要バランスに落ち着いていると思います。4円の稼働が落ち込んで当たり前だと言いたい。



今迄、イベントやMAX機等で煽って来た手法が、業界を助けてきただけで、それが業界側が作り出したバブルの舞台であり、その舞台でお客様が踊っているだけだった訳です。



これを簡単に書くと「踊らされていたお客様が冷静に戻った(本来の姿に戻った)」となります。



つまり、ホール経営の本質や王道を忘れた経営者や本部長や店長が、小手先だけの手法(イベント等)で営業をしていたから、現在の4円状況が落ち込んだ「要因の1つ」だと言えます。



こんな状況下でも、稼働を維持しているホールは、その王道に力を入れています。



現在、稼働を維持するだけでも大変な時代に、ほとんど稼働は下がらない手法があると言う事です。



聞いてみれば簡単なのですが、その手法に気が付かない現代の店長や本部長。そしてそれを忘れてしまった経営者。



新台入れ替えやイベントに明け暮れたツケが今の4円なのでしょう。



その手法の一部は、営業1号さんに口外無用でお伝えしています。



営業1号さんはそれを聞いて、昔のホール経営の原点だと思ったに違いありません。



その手法を半年1年継続していれば、今の世の中でも、稼働低下をある程度食い止められる。



全国の業界関係者は、もういちど原点に立ち戻るべきです。





話は変わりますが、



異業種から見て、ホール業界について、疑問が思う事が多々あります。

その一例を取り上げてみましょう。



「他店舗の視察」は、どの業界でもある事です。



小売業なら、「価格の調査」や「レイアウト」や「ディスプレイ」の状況を見たり、接客を見たりします。



ホール業界の視察はどうでしょうか?



小売業と違い、価格調査に当たる調査はホールの視察では何でしょうか?



小売業ならナショナルブランド商品なら、どこの小売店でも同じ品質容量なので、価格の差を明確に比べる事ができます。



1千円当たり、何回スタートが回るか等の比較方法はありますが、ホール業の場合、その価格差に当たる調査は明確に出来ません。



それでは、ホール業の場合、何を目的に競合店視察をするのでしょうか?



4号機バブルの時代、コンサルが先頭に立ち、稼働のいい店舗の視察旅行や研修が目白押しでしたよね。



箱の積み方とかを真似するコンサルやホール幹部もいた事でしょう。



視察は「視察の為の視察」や「真似の為の視察」があるのをご存知ですか?



ホールの接客方法を視察して、それを手本にして、直ぐ様、稼働が上がると思う業界人は何人いるでしょうか?



ホールオーナーやホール幹部が、自店舗を客観的に見るために、部外の調査会社に「覆面調査」をする事があります。



この調査結果が、点数が悪い項目の点数を上げる指示を現場に出す材料になるわけですが、これはこれで必要でしょう。



でも、その店舗調査で、稼働が上がる何かを見つける事はできますか?



一番重要なのは、「トイレの手洗い石鹸が切れていた」とか「ホール内の清掃状況は悪い」とか「従業員の接客は?」とか、こういった面から見えない視察や調査が重要なのです。



覆面調査や視察の中には、ホール幹部が満足する為のものが多い(これこそが視察の為の視察)という見方を今一度考えてみてください。



自分のホールの見えない面を、店長や本部長やオーナーは常に考えるのです。



そして他店舗の視察で見ることが出来ない自店舗の良い面や悪い面を探す。そして、その他店舗の秘策とは何かを考えるのです。



その秘策が前述したホール経営の基本です。



それを忘れた経営者が多い。そして、それを習っていない店長が増えたと思います=新台入れ替えやイベントに重きを置いた過去の営業方法。



ホール関係者は、稼働が悪い理由の一つとして、いま販売されている機械の性能が悪いとか、価格が高いとか、言いますが、20年前よりも製品の品質が良い今の機械を稼働させられないホールの力不足をどう考えますか?



ここ10年のホールは、機械メーカーが作り出した製品におんぶにだっこだったと言えませんか?



ストック機でボロ儲けして、MAX機バブルで会社史上最大の利益を上げた。



この時の実力がホールの努力の割合が高ければ、今の4円の状況は打破できるはず。



それができないのは、ホールに今の状況を打破するだけの実力がないのだと思います。



つまり、機械の批判はするけれど、「機械を活かす」方法を忘れてしまったホールや業界人だらけになっている事も、稼働低下の要因になっていると思います。



ホールの仕事は、メーカーに意見を上げる事も重要ですが、それよりも重要なのは、機械を活かす方法を確立する事です。



その方法はいくつもあります。



ホールや地域にあった方法があり、ホール運営は「合わせ技」なのです。



話を戻します。



東京にあるホール企業ですが、チェーン内のA店とB店の接客レベルや接客方法が違います。



覆面調査をしたと仮定すると、A店の方が点数は明らか低いのですが、稼働や実績はA店の方が上なのです。



他店舗視察で、目に見える面だけ視察しても意味が無いケースがそれなのです。



オーナーや管理職の皆さんは、視察の在り方や、遊技機の活かし方、を今一度考えてみてください。



産業は窮地に立たされて伸びるものです。



日本の自動車産業は、オイルショックや公害問題(排ガス規制を含む)の窮地があってこそ、今日の産業があるのです。



省エネ技術も同じで、資源の少ない日本だから出来た。この技術向上のそこには、基本がしっかりしていたから出来た偉業です。



それではホール業の基本とは何でしょうか?



好調なホール関係者やまだまだ体力があるホール関係者では、その答えを見つける事は無理かもしれません。



ギリギリのホール関係者の方が、その気づき力は大きいでしょう。



ある大手ホール企業の店長が、弱小ホールに転職しても成績を上げられないケースはよく耳にしてきました。まさにそこが問題の核心なのです。



ホール企業から与えられた機械購入費用を、如何に少なく効率化を図るか、その点を常に考える思考を忘れた店長や本部長が増えたという事です。



昔は、新台の発表が少なかったので、常に新台を活かす発想力を継続して維持していた。そこが今と昔の違いの原点です。



既に、新台を活かす現代に合致した機械調整や手法をモノにした、現代のホール企業があると言う事です。



これから先のホール経営は、業界人なら誰でも分かる事「1円パチンコの営業方法の確立」の重要性です。



これ以外に何があるのか?



それは「4円甘デジ」の重要性を知る事だと思います。



減少したファンを増やしながら、業界側の思惑である4円パチンコの維持、これを両立させられるツールは「4円甘デジ」です。



メーカーもホールも「4円甘デジ」を意識する事こそ、業界を救うと思います。



以上、いくつか私の主観を述べました。



賛否両論あるでしょうが、これをたたき台にして将来の業界を見つめ直して下されば幸いです。



あるホール経営者25名のグループから、相談を受けました。60分のセミナーの依頼です。



そこで私は、一つの手法を公開しました。



その手法を聞いたグループ代表は「今聴いた5分の話(手法)」に目からウロコだと驚いていました。



その理由は簡単で単純でホール経営の基本だったからです。



そのヒントを書いて、私からの業界応援歌のこの寄稿を締めたいと思います。



「今、ホールに残るお客様を分析して観察して下さい」



今のホール管理者やそれ以上の役職者たちは、お客様を見ないで、機械を見ています。



それと自分のホールの状況もまともに見れない役職者が、他のホールを調査しても、本質は見れないと思いますよ。











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