この2本両方を発表するつもりは無く、コメントや知り合いの業界関係者や私のブログ読者の反応を見て、それに合った続編をお届けしたいと思う。
何回も言いますが、現在のパチンコ業界の状況は、4円不況では無く、長い長いパチンコバブルの崩壊だと思います。
1978年に貸玉料金が3円から4円になる事を認められた。
この時から35年、よくぞここまで4円がもったと思う。
この間、セブン機=フィーバー機と呼ばれる爆裂機が登場、パチンコは大衆娯楽から準ギャンブル産業へ突き進む。
特定大当たり絵柄だと大当たりが延々と続く2回ループの確率変動。
余りにも射倖性があるので、1回ループへ変更したが、それでも落ち着かないので、大当たり5回までとリミットを採用。
その5回リミットが採用され廃止され、MAX機が登場する。
サラリーマンの平均年収が約15年間下がり続け、物価が上がらないデフレが続き、液晶テレビなんかは32インチが3万円未満で買えるようになった。
その逆を行くパチンコ業界。
機械代は龍が天を突くように上昇していく。
ホール側は、稼働が見込まれる機種には、中古でも新品販売価格の数倍でも金を出して購入する。
いくら高くても、稼働が見込める機種なら平気で購入するホールの姿を見れば、メーカーだって機械の定価を上げても大丈夫だと判断する。
今までの4円バブルはこうして業界側が演出したから成り立ち、遊技者側に金を使わせてきたわけです。
遊技側は、一攫千金を夢見て、サラ金で金を借りてまでパチンコやスロットに興じることに。
東京多摩地区にある、かつて1000台規模だった(過去形)ホールの横には、サラ金専用のATMコーナーがあり、その貸出実績は、通常のATMの倍だったという。
特に天井機能搭載の4号機時代は、持ち金が尽きた時には、サラ金のATMに走る者がいた事は確かだった。
そうやって、パチンコ業界は、遊技側を「爆裂機」や「イベント」で煽り続けたわけである。
これは明らかに、業界側が作ったバブルで、デフレ経済下でも、MAX機バブルがホールを潤わせた。
全国のホールは、4号機バブルやMAX機バブルで潤沢な資金を得た。これはホールに限らず、メーカーも同じ事である。
そのバブルが弾けた。
私の考えでは、よくもまあ、ここまでもったものだと思う。
この間、日本は先進国では、アメリカと並ぶ最高の貧困率、所得格差が拡大した。
日本国民みな中流の意識の時代は遠い昔。今は、平均所得の半分以下の貧困労働者が溢れている。
こうした状況から見ると、4円パチンコの衰退は、やっと世間の状況に合って来たものであり、4円パチンコが不況だという認識は可笑しいのである。
4円パチンコが不況だと言う表現は、パチンコ業界人だけの意識なのではないだろうか。
今は4円パチンコバブルが弾け、本来の姿に戻って来ているのが現状で、パチンコ業界人はそれに気がつくのが遅かったのだ。
私が2年前に寄稿したものがある。
2011年2月25日掲載の「2時間枠のテレビ番組でパチンコ業界のイメージアップを」のエントリーを改めてご高覧頂きたい。
業界人の多くが1円に活路を見出していた時期でもある。
この時、私は1円パチンコは、一般人から見たら、空気のような存在を書いている。
新規顧客を1円獲得する副作用的なものを書いている。
そしてこう明記している「だから業界全体で1パチとか叫んでも効果は限定的なんです。」
加えてこうも明記している.
「こんな業界では、将来新規のお客様なんか獲得できないと断言します。よって、業界は30年後衰退していると断言します。今、メーカー側やホール側が団結した方針を打ち出さないと、手遅れになります」
だから私は思うのです「今更4円パチンコ不況と騒ぐのは遅すぎる」とね。
パチンコ業界関係者は、どっぷり業界に浸かっているから分からないでしょう。
ちょっと業界を離れて、斜め47度(45度ではない)上から業界を見ると、見えるものがあるのだと思います。
今、私は、1円パチンコだけに頼ってはならない、という見識の上に、先日書いた「4円甘デジ」が業界を救うものだと実感している。
4円甘デジ全てで業界を救うと言う意味ではない。
業界が死守したい「4円パチンコ再生」の意味である。
その具体的理由は、次回に続くのでご高覧くださいませ。
つづく

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