これまで、ユーザーからの不満が爆発したが、現場の店長自身、不満に思っていることが多々ある。
「靴のかかとを踏んで歩くコーヒーレディーがいたので、直接本人に注意したところ、これが話が変な方向に行って大変なトラブルになった」と打ち明けるのはある店長。
逆切れしたコーヒーレディーが、あることないことを大袈裟にいって、自分の立場が悪くならないように工作したためだ。
どっちが本当だったのか確認作業をするために、店長自身が非常に嫌な思いをした。
その一件があってから、コーヒーレディーに注意する時は、ホール側は営業本部にまで話を上げ、会社対会社で話をするようにしている。
会社間同士の話し合いで改善されるようにはなった。
ホールスタッフのように、自分の部下なら直接指導ができるが、コーヒーレディーは外部委託業者で、店長の指揮・命令が下せない、というわけだ。
なんともまどろっこしい話である。
店長の不満は爆発寸前のマグマのようだ。
「うちのホールスタッフの髪の毛の色は、カラーチャートで決めていて、茶髪は禁止していますし、アクセサリーも勤務中は厳禁です。その一方で、コーヒーレディーの中には茶髪どころか、金髪に近い子がいたり、イヤリングなどのアクセサリーも自由です。同じホールの中なのに、ホールスタッフは清楚で、コーヒーレディーは派手、という2重構造もおかしな話です。確かに、真面目な子もいますが、そうでない子もいて、レベルがバラバラです」
それだけではない。
店内の通路は、おおむね狭い。
コーヒーレディーが注文の品を運んでいる時、お客さんの方が立ち止まって通路を譲る光景を見ることがよくある。
「いくら、コーヒーを運んでいるからといって、普通はコーヒーレディーが通路を譲るのが本当でしょう。そんな教育もなされていない。おかしいと思って直接口に出していえません」とストレスは溜まる一方だ。
ホールスタッフとコーヒーレディーでは時給も違う。
コーヒーレディーは歩合などが付いたりで、ノルマを達成して、よく売る子は時給も高い。
それで、ホールスタッフからコーヒーレディーに転職する子も少なくない。
現場の店長にすれば、大事な戦力がコーヒー会社に奪われるような感覚である。
そんな会社とは取引をしなければ済む問題だが、そんなにコトは簡単ではない。
だから、店長の不満は爆発寸前だ。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。