
これは「冬のソナタ」のアニメ版のCDで、ペ・ヨンジュン本人の初歌唱となるドラマの主題歌などが収録されている。
一般人は今頃ナゼ「冬ソナ」か?と訝るのが普通だが、業界人なら京楽から発売された「冬ソナファイナル」をすぐに連想する。
おそらく、日工組メーカーは企業イメージ広告以外のテレビCMを自粛しているので、前回のAKB同様、苦肉の策?とも思われるが、初めて冬ソナでパチンコを打ったおばちゃんたちも、パチンコから離れて久しい。
そんなおばちゃんたちにこのCMがどれほどの訴求効果を果たしているのかは、分からないが、ホールからはこんな声が聞こえてくる。
「京楽には機械のコマーシャルをガンガン流して欲しい。以前の冬ソナファンにDMをかなり送っているのに、反応がすこぶる悪い。冬ソナの新台が出たことがいまいち認知されていないのではないか」
これは、過去、冬ソナの1号機でパチンコを始めた人たちへ、冬ソナファイナルが導入された、というDMを送っているのにほとんど反応がない、という不安だ。
ファン層の年齢が年齢だっただけに、現場の店長の脳裏には様々な不安がよぎる。
冬ソナファイナルの導入から3日目に、やっと昔顔馴染みだったおばあちゃんが来店した。
冬ソナが大好きなおばあちゃんだった。
店長はすぐに駆け寄ってあいさつした。
DMを見て来店したことが分かった。
ところが、おばあちゃんは、ちょっと打ってすぐに店を出て行こうとした。再び、店長はおばあちゃんに声を掛けた。
すると、おばあちゃんはこう一言いって立ち去った。
「1パチに入ったら、また来るわよ。前みたいにおカネがないのよ」
DMの反応が鈍い原因が、過去の常連客の「おカネがない」という言葉からも推測できた。
冬ソナの前回作は1/299だったが、今回は1/320。
波が結構荒いのでついていけない客も出てきていることも否めない。
さらに、ファイナルを2時間打った客はこういう。
「ギミックが動きすぎ。なにより、以前のように感情移入できない。冬ソナにしてはスペックを間違っている気がする」
最近はビックタイトルが期待を裏切り続けている。
前出の店長は「平日はとりあえず甘めに使ってみます」と模索する。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。