意味は、すばらしい価値を持っているものは、古くなってもそれだけの価値があるということ。
それに倣えば、腐ってもホール、ということがいえる。
ホールはある程度の広さがあり、しかも一等地に立地しているため、たとえオーナーがホールを止めてもそれなりに使い道がある。
ホールとして十分やっていける価値があれば、すぐに買い手なり、借り手が付く。
ホールとしての使い道がなければ、敷地を更地にしてマンションに替わったケースや建物をそのまま有効利用して、冠婚葬祭場になったりした。
パチンコホールといわれるぐらい、室内に柱がないため、葬儀ホールとしての使い道があった。
いま、閉店したホールに熱い視線を送っているのが、ドラッグストアー業界だという。
「薬事法が改正されて、コンビにでも薬が買えるように規制が緩和された反面、ネット販売が規制され対面販売でないと買えない薬が増えたためです」と話すのは実際にホールとドラッグストアーを仲介した関係者。
日本の業界天気図は大半の業界が傘マークの中、唯一晴れマークなのが、このドラック業界と介護業界の2業種のみだ。
平成21年のドラッグストア業界の業界規模は2兆9524億円。平成16年から市場規模はずっと右肩上がりを続けている。
業界の拡大を下支えしているのが、新規店舗の出店による売り上げ増だ。さらに薬事法改正で薬剤師を常駐させていなくても、リスクの低い薬はコンビにでも扱えるようになったため、異業種からの参入もある。
ドラッグストアー業界としても、出店用地の確保が急務となっているところに、ホールの敷地が合致したわけだ。
これでパチンコ業界とのパイプができたため、今後は積極的に買収攻勢をかけてきそうだ。
腐ってもホールの面目躍如といったところか。

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